スロットマシーンでギャンブル中の女性、なんと出てきたモノは……?

2007/02/05 16:14 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール真木の住むミズーリ州では、カジノは必ず川の辺にあると決まっております。これは同州の法律と、その意外な抜け道に理由があるからです。実はミズーリではギャンブルは違法。ところがこの州法、何故かミシシッピ川やミズーリ川といった水の上では適応しないのです。いわゆる無法地帯ってやつでしょうか?

そんなワケで、ミズーリでは川辺に「カジノ船」に見立てた建物が点在。そこでギャンブルが楽しめるのです。ちなみに以前は、今のように停留している建物ではなく、本当に「船」であることが条件だったよう。しかし次第に法律が緩くなり、建物にしてもよいが「乗船時間」を制限する(毎時間、最初の15分しか入場できない等)となりました。さらにその内、そういった決まりもなくなり、最近では「川でなくても入り江を掘ればそこにカジノを建設してもOK」といった、いい加減な法律になっています(笑)。

何はともあれ、アメリカではカジノ遊びがお好きな人が多いようで。もちろんギャンブルも、アルコールやドラッグといった「依存症」のひとつとして、立派に社会問題になっておりますし(笑)。ウォール真木の身近でも、ギャンブルにのめり込んで家庭崩壊……なんて哀しい話も聞こえてまいります。今回お伝えするニュースも、そんなギャンブル好きの女性が体験した、ギョッとするようなお話。

ニュー・ジャージーの有名なカシノ街、アトランティック・シティーにお住まいのネイリー・トンプソンさん、32歳。妊娠8ヶ月の彼女は、その日もとあるカシノでスロット・マシーンを楽しんでいたそうです。朝からなんとなくお腹が張っている感じがした彼女ですが、きっと「ガス」のせいだろうと気にもしていなかったそう。

ところがその後トイレに立ち寄ったトンプソンさん。どうやら症状は最初思っていたモノとは違うと感じ始めたのです。そう、それは「陣痛」。

驚いた彼女はすぐに係員を呼びつけて、もしかしたら子供が生まれそう! と伝えたのだとか。最初彼女が冗談だと思っていた職員ですが、その直後に彼女が破水。駆けつけた警備員もパニックになって

「まだ、いきまないで!!」

と懇願するのがやっとだったとか。しかし陣痛に苦しむトンプソンさんはその言葉も聞かず、

「知るもんか! 今すぐ生まれそうなんだから!」

とカジノの床に寝そべって、なんと数分後に男の赤ちゃんを産み落としました。なんてこった(汗)。その場で「カリーム」と名付けられた体重2400グラムの赤ちゃんは、救急隊員が到着するまで警備員さんの制服の上着に包まって温まっていたそう……。

その後病院で母子の状態を検査した医師団によると、カリーム君は未熟児ながら、いたって元気だそうで、それは何よりって感じです。

しかし、陣痛に気付かずにギャンブルにのめり込むトンプソンさんって、一体。せめて子育てだけは忘れないようにしてもらいたいものです(涙)。

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