ジェニファー・ロペス、ビヨンセ……スペイン語R&Bがブームに?

2007/01/29 13:27 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


「人種の坩堝」といわれる米国、その懐の深さはこの国の魅力の1つでもあるのだけど、白人が圧倒的に多い中でマイノリティーとされていた中南米出身のヒスパニックが近年増加している。2003〜04年の政府統計によると、米国全体の人口増加率1%に対して、ヒスパニックは3.6%。米国の全人口に占める割合が15.5%にものぼり、2050年には24%に当たる1億人を突破すると予想されているのだ。

Narinair.comでもスペイン語版の米国歌が波紋を呼んでいることをお伝えしたけど、特にニューヨークでは、家庭で英語を話す生徒が3割弱という学校もあるそうで、公共の案内板には英語に加えてスペイン語が表記されているものが多いのだ。

人口増加や彼らのライフスタイル(家族でテレビを見る時間が多い)から新たな市場として注目している企業も多く、90年代後半からテレビや雑誌の表紙を飾るヒスパニック芸能人が増えている。ぼくが米国を訪れた00年もラテン・ブームの真っ最中だったのだけど、音楽業界ではさらに熱いことになっているようなのだ。

まずは、ジェニファー・ロペスが全曲スペイン語詞によるアルバム『Como Ama Una Mujer』(英題『How a Woman Loves』)を4月3日に発売することが決定した。ジェニファー・ロペスは両親がプエルトリコからの移民で、歌手デビューの際にレコード会社へ送ったデモ・テープも全曲スペイン語で録音したようなのだ。

ジェニファー・ロペスは、03年あたりからブームとなっているレゲトン(ヒップホップとレゲエを融合させたプエルトリコの音楽)をファレル・ウィリアムズとともにレコーディングしたことが話題になったのだけど、今回のアルバムに収録されるかは不明だそう。先行シングルの「Que Hiciste」が公式サイトで試聴できるので、興味のある人はぜひ。スペイン語とアコースティックギターが情熱的でいい感じなのだ。

一方ビヨンセは、セカンド・アルバム『B'Day』に」にスペイン語で歌を4曲を加えて再リリースすることを発表している。発売時期は未定ながら、すでにシングルとしてリリースされたスペイン語版「イレプレイスブル」は、ラテンチャートで急上昇しているとのこと。さらに、全曲スペイン語で歌う別のアルバムをリリースしているといおうウワサがあるのだ。

歌手として女優として大活躍の2人による相次いでのスペイン語アルバムのリリース、現代の米国を象徴するようなレゲトンのブームに加え、フランキー・Jの人気など、スペイン語R&Bが07年のブームになるかも。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.