菊地凛子と「硫黄島からの手紙」も、アカデミー賞候補作決まる。

2007/01/24 02:11 Written by コ○助

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米国の映画賞レースの大トリにして最大のイベントであるアカデミー賞。世界最高峰の映画賞なのは改めて説明する必要もないなりが、79回目を迎える今年は例年以上に日本から熱い視線が注がれているなりよね。その理由のひとつは「バベル」(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)での演技が高く評価され、アカデミー賞の前哨戦となる映画賞でも健闘している菊地凛子の存在。もうひとつはクリント・イーストウッド監督が日本人の名だたるキャストを揃え、日本語で製作した「硫黄島からの手紙」。ともにアカデミー賞での受賞が叶うかどうか、2月25日(日本時間26日)の発表が近づくにつれて関心が高まりつつあるなり。

でも、受賞云々の前に越えなくてはならないハードルがノミネート。まずは各賞最大5本のノミネート作品の中に選ばれなければならないなりが、23日に注目のノミネート作品が発表されたなりよ。どのような作品が候補に挙がったのか、そして菊地凛子や「硫黄島からの手紙」がどうなったのか。まずは主要部門のノミネート作品を見ておくことにするなり。

◎第79回アカデミー賞 ノミネート作品
○作品賞
 「バベル」(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)
 「ディパーテッド」(マーティン・スコセッシ監督)
 「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督)
 「リトル・ミス・サンシャイン」(ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督)
 「クィーン」(スティーヴン・フリアーズ監督)

○監督賞
 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(「バベル」)
 マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)
 クリント・イーストウッド(「硫黄島からの手紙」)
 スティーヴン・フリアーズ(「クィーン」)
 ポール・グリーングラス(「ユナイテッド93」)

○主演男優賞
 レオナルド・ディカプリオ(「ブラッド・ダイヤモンド」)
 ライアン・ゴズリング(「Half Nelson」)
 ピーター・オトゥール(「Venus」)
 ウィル・スミス(「幸せのちから」)
 フォレスト・ウィテカー(「ラストキング・オブ・スコットランド」)

○主演女優賞
 ペネロペ・クルス(「ボルベール/帰郷」)
 ジュディ・デンチ(「Notes on a Scandal」)
 ヘレン・ミレン(「クィーン」)
 メリル・ストリープ(「プラダを着た悪魔」)
 ケイト・ウィンスレット(「Little Children」)

○助演男優賞
 アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
 ジャッキー・アール・ヘイリー(「Little Children」)
 ジャイモン・フンスー(「ブラッド・ダイヤモンド」)
 エディ・マーフィ(「ドリームガールズ」)
 マーク・ウォールバーグ(「ディパーテッド」)

○助演女優賞
 エイドリアナ・バラッツァ(「バベル」)
 ケイト・ブランシェット(「Notes on a Scandal」)
 アビゲイル・ブレスリン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
 ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」)
 菊地凛子(「バベル」)

発表されたノミネート作品を見渡してみると、作品賞と監督賞に「硫黄島からの手紙」、助演女優賞に菊地凛子の名前を見つけることができるなりね。「硫黄島からの手紙」はこのほかにもオリジナル脚本賞にノミネートされており、合計3部門。主演男優賞に渡辺謙、助演男優賞に二宮和也が選ばれるのではないか、との憶測も飛んでいたなりが、残念ながらこの2人は候補に入ることはできなかったなり。

一方の菊地凛子が出演する「バベル」はこのほかにオリジナル脚本賞、編集賞、作曲賞にもノミネートされており、合計7部門(※助演女優賞に2人)。菊地凛子はアカデミー賞の前哨戦の中でも最も権威のあるゴールデングローブ賞で助演女優賞を逃しているだけに、アカデミー賞でのリベンジに期待がかかるなりね。

ちなみに、日本人俳優のアカデミー賞ノミネートは、2004年の「ラスト・サムライ」での渡辺謙以来、5人目となるなりよ。もし受賞となれば、さらにさかのぼって1957年のナンシー・梅木以来、2人目の快挙。果たしてそんな歴史的な瞬間を目にすることができるのか。2月25日の発表が待ち遠しいなり!

◎日本人のアカデミー賞ノミネートの歴史(☆…俳優 ◇…それ以外)
◇1954年 和田三造 衣装デザイン賞(→受賞) 「地獄門」
☆1957年 ナンシー・梅木 助演女優賞(→受賞) 「サヨナラ」
☆1957年 早川雪洲 助演男優賞 「戦場にかける橋」
☆1966年 マコ岩松 助演男優賞 「砲艦サンパブロ」
◇1970年 佐藤昌道、姫田真左久、古谷伸 撮影賞 「トラ・トラ・トラ!」
◇1975年 黒澤明 外国語映画賞(→受賞) 「デルス・ウザーラ」
◇1981年 小栗康平 外国語映画賞 「泥の河」
◇1985年 ワダ・エミ 衣装デザイン賞(→受賞) 「乱」
◇1987年 坂本龍一 作曲賞(→受賞) 「ラストエンペラー」
◇1992年 石岡瑛子 衣装デザイン賞(→受賞) 「ドラキュラ」
◇1998年 伊比恵子 ドキュメンタリー短編部門賞
◇2002年 宮崎駿 長編アニメ部門賞(→受賞) 「千と千尋の神隠し」
◇2002年 山村浩二 短編アニメ部門 「頭山」
☆2004年 渡辺謙 助演男優賞 「ラストサムライ」
◇2004年 山田洋次 外国語映画賞 「たそがれ清兵衛」
◇2005年 宮崎駿 長編アニメ部門賞 「ハウルの動く城」
☆2007年 菊地凛子 助演女優賞 「バベル」
※Wikipediaより

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