携帯電話の商戦が盛り上がる春先を前に、各キャリアから次々と新端末が発表されている昨今。すでに発表を終えたauやNTTドコモに続き、今週はソフトバンクも発表会も控えているなりよ。そして、国内唯一のPHSキャリアであるウィルコムからも、時期を同じくして新端末が発表されたなりね。

今回発表されたのは新端末が3機種と、すでに発売されている「nico.」をベースにしたベネトンとのコラボモデル、同じく「nico.」をベースにした子猫キャラ端末「nico.neco」、データカード端末の計6機種。どのような端末なのか、簡単にスペックや特徴をまとめておくなりね。

◎「WX320K」（京セラ製）
・2.2インチの全透過型広視野角TFT液晶を搭載。
・130万画素CMOSカメラを搭載。
・W-OAMに対応。
・4xパケット、2xパケット、1xパケットなどのデータ通信方式に対応。
・端末背面にはアルミ素材を採用。
・RSSリーダー機能付きのフルブラウザ「Opera」を搭載（Flashは未対応）。
・メールはPOP3およびSMTPに対応。
・外部メモリはなし。
・本体色はシルバー、レッド、ブラックの3色。
・価格は16,000円前後（ウィルコムストア価格）。

◎「WX321J」（日本無線製）
・2.4インチのIPS液晶を搭載。
・130万画素CMOSカメラを搭載。
・指紋認証用のセンサーを搭載
・メールはPOP3およびSMTPに対応。
・遠隔操作で端末にロックがかけられる「リモートロック」機能を搭載。
・外部メモリはmicroSDカード。
・本体色はシルバーのみ。
・価格は16,000円前後（ウィルコムストア価格）。

◎「WX220J」（日本無線製）
・愛称は「BUSINESS SOLID」。
・1.8インチのTFTカラー液晶を搭載。
・カメラ機能は非搭載。
・W-OAMに対応。
・メールはPOP3およびSMTPに対応。
・遠隔操作で端末にロックがかけられる「リモートロック」機能を搭載。
・本体色はリッチシルバーのみ。
・「ベネトンメガストア」（国内9店舗）にサンプルを展示。
・価格は11,000円前後（ウィルコムストア価格）。

◎「nico.」ベネトンコラボーレションモデル（ネットインデックス製）
・ファッションブランドのベネトンとのコラボモデル。
・本体機能は「nico.」と同一。
・本体色はピーコックブルーとフューシャピンクの2色。
・価格は10,000円前後（ウィルコムストア価格）。

◎「nico.neco」（ネットインデックス製）
・タカラトミーとのコラボモデル。
・子猫の待ち受け画像や猫をテーマにした着信音など、コンテンツはインデックスが制作。
・端末に猫のキャラクター人形が付属。
・オリジナルストラップを同梱。
・本体機能は「nico.」と同一。
・価格は11,000円前後（ウィルコムストア価格）。

◎「AX530IN」（ネットインデックス製）
・W-OAM typeG（最大800kbps。今春のサービス開始時は最大512kbpsからスタート）対応のPCカード端末。
・フレックスチェンジ方式を採用。
・価格は未定。

PCカード型の「AX530IN」を除き、発表された5機種はいずれもベーシックな音声端末。「W-ZERO3」や「W-ZERO3[es]」のようなスマートフォン型の端末は、今回は発表されたなかったなりね。最も注目を集めそう、かつ売れそうなのは「京ぽん」の愛称で親しまれてきた京セラ製端末の後継機「WX320K」。前機種から大幅に機能が強化された……というほどではないなりが、W-OAMに対応、RSSリーダー付きの「Opera」を搭載するなど、着実に使い勝手は向上しているなりね。また、「nico.」もベネトンやタカラとのコラボモデルを投入するなど、その世界が広がってきているなりよ。

音声通話定額制が目当てでウィルコムと契約するユーザーも多いだけに、音声端末のラインアップが充実するのは喜ばしいこと。ウィルコムユーザーの人はぜひ購入を検討してみてくださいなり。