デビルレイズが森慎二投手を解雇、公式戦登板の「夢」叶わず。

2007/01/20 15:16 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


2000年には抑えとして23セーブを挙げ、2002年と2003年には「最優秀中継ぎ」のタイトルを獲得するなど、西武の中継ぎや抑えとして活躍した森慎二投手。2005年11月に5年越しの悲願だった「メジャー挑戦」という夢を、ポスティング移籍によって現実のものとし、デビルレイズと2年総額140万ドル(1億6200万円)で契約したなりね。でも、悲劇が訪れたのは移籍1年目の開幕目前、オープン戦でのことだったなりよ。

当初オープン戦の初登板は2006年3月3日に予定されていたなりが、ブルペンでの投球練習中に右肩に違和感を感じたため、これを回避。リハビリと4度の投球練習を段階的に行って回復に努め、ようやく3月20日に行われたフィリーズとのマイナーのオープン戦に登板することになったなりね。

オープン戦とはいえ、夢のメジャーのマウンド。さまざまな思いを胸に抱きながら、マウンドに上がって投じた3球目、森投手の投げた球はキャッチャーミットを大きく反れると共に、森投手も激痛に耐えられずに右肩を抱え込みながらマウンドに崩れ落ちてしまったなりよ。降板後に病院でMRI検査を受けた結果、「右肩関節唇の損傷」で全治12か月と診断され、メジャー移籍1年目は開幕前のたった3球で幕を閉じてしまったなりね。

そこからはリハビリの日々。球団と相談した上で、手術をせずにリハビリを続けて復帰を目指す方針が採られ、昨年10月からは投球練習を開始。現在は古巣・西武の第2球場を借りてメジャー2年目に向けたトレーニングを行っていたなりが、デビルレイズから、2年契約の途中にも関わらず解雇通告が届けられたなりよ。投球練習を再開しているとはいえ、デビルレイズは全盛期の投球は、少なくとも今季はできないと判断した様子。また、先月にはマドン監督が「春季キャンプには間に合わないようだ」とコメントしたと伝えられており、伏線はあったなりね。

19日に早くも森投手の保有権放棄を告知するウェーバーにかけられたので、他球団からの獲得申し入れがない場合には自由契約となるなり。ただ、デビルレイズの地元紙、タンパ・トリビューン紙はデビルレイズがマイナー契約を結び直して復帰を支援する用意もあると伝えており、まだ完全にメジャーで投げるという夢が潰えたわけではないなりね。日本での華麗な投球を知っているファンなら、メジャーで活躍する森投手の姿を見たいはず。道のりは険しいなりが、森投手の踏ん張り、そして復活に期待したいものなり。

☆森慎二投手の通算成績

1997 西武 38試合、6勝2敗9セーブ、防御率3.28
1998 西武 52試合、8勝8敗5セーブ、防御率3.81
1999 西武 41試合、5勝8敗0セーブ、防御率4.61
2000 西武 58試合、5勝6敗23セーブ、防御率1.83
2001 西武 28試合、5勝4敗1セーブ、防御率3.91
2002 西武 71試合、6勝7敗1セーブ、防御率2.07
2003 西武 61試合、7勝3敗2セーブ、防御率2.31
2004 西武 34試合、0勝4敗4セーブ、防御率4.59
2005 西武 48試合、2勝2敗5セーブ、防御率4.22
2006 デビルレイズ 公式戦登板なし

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.