米グラミー賞、英ブリット・アワード、英NMEアワードが終了すると日本の音楽賞、SPACE SHOWER Music Video Awards（MVA）が開催される。MVAは、人気音楽番組「スペースシャワーTV」や「ビデオ ミュージック チャンネル（VMC）」などを制作しているスペースシャワー主催の音楽賞。楽曲というよりもミュージックビデオに関するアワードで、MTVのビデオ・ミュージック・アワード（VMA）のスペースシャワー版といったところなのだ。

ROCK、POP、R&B/HIP HOPなど16部門で構成されており、最高賞はBEST VIDEO OF THE YEAR（旧GRAND PRIX）。過去のBEST VIDEO OF THE YEAR受賞作品を見てみると、第1回となる1996年はウルフルズの「ガッツだぜ!!」、97年は電気グルーヴの「Shangri-la」、98年はこの年他界したhide with Spread Beaverの「ピンクスパイダー」、99、00年はL'Arc〜en〜Cielが「Pieces」「STAY AWAY」で2年連続受賞、1年休止後に授賞式を年末から年度末に変更した02年には宇多田ヒカルの「traveling」、会場が武道館になった03年は桑田佳祐の「東京」、04年Mr.Childrenの「くるみ」、05年RIP SLYMEの「GALAXY」ときて、昨年はYUKIの「JOY」が受賞しているのだ。

また、一般投票によるBEST YOUR CHOICEという賞も設定されており、第1回はウルフルズの「ガッツだぜ!!」がBEST VIDEO OF THE YEARと同時に受賞、97年は真心ブラザーズの「ループスライダー」、98、99、00年はゆずが「夏色」「センチメンタル」「飛べない鳥」で3年連続受賞、02年はCHEMISTRYの「PIECES OF A DREAM」、03年はRIP SLYME 「楽園ベイベー」、04、05年はBUMP OF CHICKENが「ロストマン」「車輪の唄」で2年連続受賞、昨年はレミオロメンの「粉雪」が選ばれているのだ。

さて、07年のノミネート作品が発表されたのだけど、今回の注目は、インディーズながら大ブレイクしたELLEGARDENや、独特の世界でリスナーを魅了する髭（HiGE）などがノミネートされているROCK VIDEO部門ではないだろうか。98年のGRAND PRIX受賞作をカバーしたRIZEもノミネートされているのだ。

個人的には、甲本ヒロトや浅井健一、吉井和哉らがノミネートされているMALE VIDEO部門、甲本ヒロトをゲストに迎えた東京スカパラダイスオーケストラやリップスライムとくるり、勝手にしやがれ＋オダギリ ジョー、PUSHIM, RHYMESTER, HOME MADE家族らのユニットなどが候補のCOLLABORATION VIDEO部門が気になるところ。ザ・クロマニヨンズがCONCEPT VIDEO部門の候補になっており、甲本ヒロトは3部門のノミネートとなったのだ。INTERNATIONAL VIDEO部門はジャンルを問わないだけあって、アークティック・モンキーズやレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ビヨンセとやたら豪華な顔ぶれになっている。

授賞式は3月17日に日本武道館で行われ、「スペースシャワーTV」でも中継されるのだけど、公式サイトでBEST YOUR CHOICEに投票にするとペア（もしくは1人）で招待されるのだ。当選は3月3日までにメールで告知。応募締め切りは、第一次抽選が2月12日、第二次抽選が2月28日なのでお早めに。


☆MVA07 ノミネート作品

【ROCK VIDEO部門】
ELLEGARDEN 「Salamander」
ストレイテナー 「Melodic Storm」
髭（HiGE） 「ロックンロールと五人の囚人」
BEAT CRUSADERS 「TONIGHT,TONIGHT,TONIGHT」
RIZE 「ピンクスパイダー」

【POP VIDEO部門】
aiko 「雲は白リンゴは赤」
絢香 ayaka 「三日月」
木村カエラ 「Magic Music」
CHEMISTRY 「遠影」
森山直太朗 「夢みたい〜だから雲に憧れた〜」

【R&B/HIP HOP VIDEO部門】
MSC 「音信不通」
加藤ミリヤ 「ソツギョウ」
DABO 「おはようジパング」
D.L 「鋼鉄のBLACK / PUNCHLINE B.B. & ミドリのBRUCE BURNER」
RHYMESTER 「HEAT ISLAND feat. FIRE BALL」

【REGGAE VIDEO部門】
ENT DEAL LEAGUE 「HONEY」
FIRE BALL 「BIRDMAN」
Home Grown 「Dancehall Fire feat. BOY-KEN」
PUSHIM 「I pray」
RYO the SKYWALKER & THE FRIENDS 「Perspire Video Mix」

【NEW ARTIST VIDEO部門】
APOGEE 「ゴースト・ソング」
AYUSE KOZUE 「boyfriend」
Base Ball Bear 「ELECTRIC SUMMER」
NICO Touches the Walls 「アボガド」
SUEMITSU & THE SUEMITH 「Sherbet Snow and the Airplane」

【MALE VIDEO部門】
浅井健一 「WAY」
KREVA 「Have a nice day!」
甲本ヒロト 「真夏のストレート」
平井堅 「バイマイメロディー」
吉井和哉 「BELIEVE」

【FEMALE VIDEO部門】
AI 「I Wanna Know」
宇多田ヒカル 「Keep Tryin'」
Crystal Kay 「Kirakuni」
BONNIE PINK 「A Perfect Sky」
YUKI 「ふがいないや」

【GROUP VIDEO部門】
チャットモンチー 「シャングリラ」
BUMP OF CHICKEN 「涙のふるさと」
Mr.Children 「しるし」
MONKEY MAJIK 「Around The World」
RIP SLYME 「ブロウ」

【GROOVE VIDEO部門】
i-dep 「Sign of summer」
Cornelius 「Music」
SPECIAL OTHERS 「AIMS」
Fantastic Plastic Machine 「don't you know? feat. CLAZZIQUAI PROJECT」
BOOM BOOM SATELLITES 「Kick It Out」

【IMPACT VIDEO部門】
eastern youth 「365歩のブルース（DIRECTOR'S CUT Ver.）」
倖田來未 「恋のつぼみ」
DISCO TWINS 「Juicy Jungle feat. 吉川晃司」
PLYSICS 「Electric Surfin' Go Go」
真心ブラザーズ 「情熱と衝動」

【CG/ANIMATION VIDEO部門】
AFRA & INCREDIBLE BEATBOX BAND 「MOUTH MUSIC feat. TAKKYU ISHINO, SHINCO」
SAKEROCK 「インストバンド」
BOXER KID from MIGHTY JAM ROCK「音速BIG WAVE」
JUMBO MAATCH from MIGHTY JAM ROCK 「BIG & TUFF」
TAKAFIN from MIGHTY JAM ROCK 「BURN IT UP」
HALFBY 「HALFBEAT」
フルカワミキ 「Coffee & SingingGirl!!!」

【STORY VIDEO部門】
ORANGE RANGE 「SAYONARA」
クレイジーケンバンド 「AMANOGAWA」
ケツメイシ 「男女6人夏物語」
SEAMO（シーモ） 「マタアイマショウ」
湘南乃風 「巡恋歌」

【ART DIRECTION部門】
ASIAN KUNG-FU GENERATION 「十二進法の夕景」
EGO-WRAPPIN' 「Mother Ship」
Salyu 「name」
bonobos 「Beautiful」
RADWIMPS 「有心論」

【COLLABORATION VIDEO部門】
m-flo loves MINMI 「Lotta love -m & M mix-」
勝手にしやがれ＋オダギリ ジョー 「チェリー・ザ・ダストマン（ONLY SSTV EDITION）」
東京スカパラダイスオーケストラ 「星降る夜に」
PUSHIM, RHYMESTER, HOME MADE 家族, マボロシ, MAY J. 「I Say Yeah!」
リップスライムとくるり 「ラヴぃ」

【CONCEPT VIDEO】
くるり 「五月の海」
ザ・クロマニヨンズ 「タリホー」
スチャダラパー 「DISCO SYSTEM」
YOUR SONG IS GOOD 「SUPER SOUL MEETIN'」
レミオロメン 「アイランド」

【INTERNATIONAL VIDEO】
アークティック・モンキーズ 「ホェン・ザ・サン・ゴーズ・ダウン」
ビヨンセ 「デ・ジャ・ヴ feat. ジェイ・Z」
コリーヌ・ベイリー・レイ 「プット・ユア・レコーズ・オン」
ダニエル・パウター 「バッド・デイ〜ついてない日の応援歌」
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 「ダニー・カリフォルニア」