婚約指輪を飲み込んだ窃盗犯、X線検査で悪事バレて御用。

2007/01/17 08:23 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール真木は宝石関係にはあまり詳しくないのですが、「プリンセス・カット」なる名称は何度か耳にしたことがあります。なんでも真上から見ると正方形をした宝石のカット方法で、1970年代に考案された比較的新しいスタイルだとか。下部のカット面が多いために、輝きが多く、より豪華に見えるのだとか。まぁ、プリンセスなんて名前からして高貴な感じもしますしね、婚約指輪でも人気のデザインだそうです。もちろん他のカットよりも割高なので、男性の経済力がモノをいいますが(笑)。

でそのプリンセス・カットの指輪を宝石店から盗み出そうとした男性が、先日イギリスで逮捕されたそうです。ドーセット州に住む28歳のサイモン・ホッパー容疑者は、先日ドーチェスター市内にあるジュエリー店に現れ、

「僕とガールフレンドの間に子供が生まれたので、彼女にプロポーズしたいんだ」

と、店員に指輪を見せてくれるよう頼んだのです。その彼がショーケースからまず選んだのは先のプリンセス・カットのダイヤモンドの指輪。日本円にして40万円ほどの価値がある品物でした。お客の話をすっかり信じ込んだ店員さんは、快く彼にその指輪を手渡し、さらに他にも数点の指輪をケースから取り出そうと、彼から目を離しました。

ところが、この瞬間を狙ってホッパー容疑者は指輪を口に入れ、ゴクリと飲み込んでしまったのです。店員が振り返ると、彼の手には指輪はもうなく、何処に行ったのかと聞いても

「もう、さっき返したじゃないか」

というばかり。しかし指輪が入っていたケースは空のまま。怪しいと疑った店員は、彼のポケット等を調べましたが、やっぱりどこにもありません。しかし彼が犯人なのは間違いない!このまま帰してなるものか!!

そこでお店側は警察に連絡。出動したポリスマンの持ってきた金属探知機で調べた結果、お腹の中に指輪を発見。そこで晴れて窃盗の証拠が見付かり御用となりました。シラを切ってもテクノロジーの力に負けたホッパー容疑者、その後3日間、ブツが出てくるまで留置所の独房に入れられたそうです。

ちなみに彼が飲み込んだ指輪ですが、とあるご婦人が以前から目をつけていた品だったのです。しかし宝石店が事情を説明したところ、

「その指輪が通過してきた『場所』を考えると、もう買う気にはならない」

と購入を断ってしまったそう。もうお店においておくワケにもいかず、多分オークションで安く売り払うしかないだろう、とお店側はがっくりと肩を落としているそうです。あーぁ(汗)。

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