これぞ本当の「冷」戦? ロンドンとモスクワ間で氷チェスの中継試合。

2007/01/12 23:36 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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英国ロンドンの観光名地のひとつであるトラファルガー・スクエア。この広場の目の前には有名な絵画が展示されている「ナショナル・ギャラリー」があり、さらに北東にまっすぐな道を10分ほど歩くと、バッキンガム宮殿、東北にはピカディリー・サーカスと映画館の並ぶレスター・スクエア、劇場もここを中心にあちこちに散らばっており、さらに北上してトッテンハム・コートから西に進むと英国博物館が。とりあえずロンドンの有名どころはトラファルガー・スクエアから歩いてほとんど制覇出来るのではないでしょうか。

さらに同広場は同都市の地理的中心でもあり、英国の郵便番号も、同市内ではここを基点として東西南北を区切り、それぞれを示すアルファベット記号が使われているんだとか。たとえば郵便番号の冒頭に "WC" が付いている場合、それはトラファルガー・スクエアから見た"West"、つまり西地区の "Central" 中心街にある住所ということ。

そんなトラファルガー・スクエアは、一年を通していろいろなイベントが開かれる広場であります。先日ロンドンで開かれた「冬季ロシア祭り」でも、同会場で観客が見守る中、英露衛星中継によるチェス試合が催されたとか。衛星中継によるチェス試合は前例があり珍しくもありませんが、今回特筆すべきなのは、その両国で使用されたチェスの駒が「氷の彫刻」であったということ。さらにその中にはそれぞれの都市を代表する建築物をあしらった、カスタム駒もあったとか。

試合にはイギリス、ロシアを代表するプレーヤーたちがチームとして参加。前世界王者であるアントロイ・カーポフ(露)、現英国王者のナイジェル・ショート、さらに両国それぞれから、8歳の若年でありながら天才プレーヤーとして名高いコースチャ・サヴェンコフとダリアス・パルティーヴィ-ウェインもメンバーの中に入っていたとか……。

さて、気になるのが勝敗の結果。1時間しか試合時間がなかったため、引き分けとなったそうです。何しろ相手は氷。それ以上は溶け始めてゲームにならなかったとか、なんとか(笑)。

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