納豆がスーパーから消えた、TV番組効果で異常事態に。

2007/01/11 22:19 Written by コジマ

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古来より保存食、タンパク源として重宝されていた納豆。最近では、含有成分であるナットウキナーゼやイソフラボンなどが体に良いという結果が喧伝され、健康食として人気が高まっている。ぼくも幼い頃から習慣的に納豆を食べているのだけど、ご飯に味噌汁、焼き魚、漬け物、おひたしなどの純和食が大好きで、いまでも3日1度は納豆を食べたくなるのだ。

そんな納豆がスーパーから消えるという、異常事態が発生したのだ。1月9日の夜、忘年会、新年会、おせち、雑煮、七草がゆと年末年始は納豆にとんと縁がなかったので、久しぶりに食べようとスーパーに行ったらびっくり。いつも山積みになっている3パック100円の納豆が全くなくなっていたのだ。残っているのは1〜2パック200〜300円の高級納豆ばかり。「正月で流通が滞っているのかな」なんて解釈してその日はあきらめたのだけど、翌日も同じ状態になっているではないか。

不可思議な状態に少々頭が混乱していたのだけど、産経新聞などにその答えが掲載されていたのだ。

どうやら1月7日に放送されたフジテレビ系の情報番組「発掘! あるある大辞典II」で、「納豆がダイエットに効果的」と紹介したことがその要因だったようなのだ。同番組は健康によい食材を紹介することで有名で、日本テレビ系の情報番組「午後は○○おもいッきりテレビ」と並んで「おもある」なんて呼ばれており、その影響力はかなり大きい。以前にも、ヨーグルトやら豆腐やらを品切れにした実績があるのだ。

今回の「あるある」では、「食べてヤセる!! 食材Xの新事実」と題し、「米国の研究で“ある成分”を取ったグループが内臓脂肪や皮下脂肪が減少し、高いダイエット効果が得られた」と紹介、この“ある成分”の「DHEA」を多く含む食材である納豆に注目し、「1日2パック食べなければダイエット効果は得られない」と結論したのだ。その効果は2週間で2.9〜3.4キロの減量というから驚きなのだ(詳細は公式サイト参照)。

このため、スーパーなどで納豆を大量に買い求める人が殺到し、品薄状態になってしまったのだ。そういえば、10日にぼくとタッチの差で納豆をゲットしたおばちゃんも2パック買っていたなあ。「1パック分けてくれ〜!」と心の中で叫んでいたのだけど、2パック食べなきゃ意味がないというのであれば、仕方ないか……。

メーカーには小売店から通常の約3倍となる注文が来ているそうで、増産態勢敷いたのに追いつかず、大手のタカノフーズやミツカンは、11日の全国紙朝刊におわび広告を掲載したのだ。メーカーにとってはうれしい悲鳴。

ダイエーによると「12日ごろには入荷が7〜8割回復するだろう」(産経新聞より)としている。ぼくは今日(11日)もいつも買っている納豆を手に入れることができず、仕方なく“高級納豆”を購入。まあ、高い納豆は高い納豆で価値があるからいいのだけど。それにしても、あらためて「あるある効果」を思い知らされたのだ。

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