アップル、タッチスクリーン採用のモバイル端末「iPhone」発表。

2007/01/10 05:19 Written by コ○助

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さまざまな噂が錯綜する中、ついに開幕した新年一発目のアップルのイベント「Macworld Conference & Expo/San Francisco 2007」。期待の新製品「iPhone」をはじめ、新型「iPod」や新型Macは発表されるのか、すべてはスティーブ・ジョブスCEOの基調講演で明かされる段取りだったなりが、日本時間の10日午前2時から4時頃まで行われた基調講演で発表された目玉的な製品は、残念ながら「iPhone」だけだったなりよ。でも、アップルが仕掛ける新しいカテゴリの製品だけに、その完成度の高さには羨望の眼差しが注がれたなりね。

それではまず「iPhone」の簡単な仕様をまとめておくなり。

◎「iPhone」(アップル)
・3.5インチのタッチスクリーンを採用。
・OS Xを搭載。
・ブラウザには「Safari」を搭載。
・縦モードと横モードは加速度センサで自動切り替え。
・GSMとEDGE方式のSIMカードに対応(=携帯電話機能に対応)。
・200万画素カメラを搭載。
・Bluetooth 2.0に対応。
・Wi-Fiに対応。
・バッテリ駆動時間は5時間(音楽再生のみの場合は16時間)
・厚さは11.6ミリ。
・価格は8GBモデルが599ドル、4GBモデルが499ドル(シンギュラーと2年契約の場合)。
・発売時期は米国が6月、欧州が年内、アジア(日本と韓国を除く)は2008年を予定。

噂が先行していたタッチスクリーンの「iPod」は、「iPhone」に姿を変えて登場したなりよ。驚きなのは単に携帯電話+「iPod」という組み合わせなのではなく、OS Xを搭載したことで、PDAを超えたミニパソコン並の機能を持っている点。音楽や動画の再生はもちろん、ブラウザにはデスクトップやノートと同じ「Safari」を搭載しているため、軽快なタブブラウジングも楽しめるなりね。

ただ、非常に残念なのは、対応している通信方式がGSMとEDGE方式に限定されているところ。日本の通信方式はW-CDMA(NTTドコモ、ソフトバンク)とCDMA2000(au)のいわゆる3Gが主流なりが、今回「iPhone」に採用されたGSMは2G、EDGEは2.5Gで、日本では使うことができない規格なりよ。つまりそれは「iPhone」が日本で発売される可能性が低いことを意味しているなりね。携帯電話関連の製品の場合には、これまでもスマートフォンなどが同様の「壁」によって日本では発売されないケースがいくつも存在していたなりが、「iPhone」もまた、日本人は憂き目に遭うことになってしまったなり。

アップルのスケジュールでは、この仕様の「iPhone」のアジアへの投入を2008年に予定している点から考えて、仮に日本のどこかのキャリアがアップルと手を組んで3G対応に漕ぎ着けたとしても、2008年以降になるのは確実。画期的なデバイスゆえ、日本にも物欲を刺激させられた人がたくさんいるにも関わらず、お預け状態が当面は続くわけなり。

実現性があるのかどうかも現段階では何とも言えないなりが、一日も早く、日本で「iPhone」が発売される日が来ると信じたいなりね。

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