巨人の工藤公康投手、門倉健投手のFA補償で横浜に移籍へ。

2007/01/09 04:42 Written by コ○助

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今オフ、巨人はチーム建て直しに向けた補強の一環として、FA権を行使した門倉健投手(横浜)と小笠原道大内野手(日本ハム)を獲得したなりが、FA選手を獲得した際には前所属球団に補償をするのがルール。現行のFA制度の補償には、獲得選手の旧年俸の120%(初めてFA権を行使した場合。2度目以降の場合には60%)を前所属球団に支払う「金銭補償」と、獲得球団の支配下選手のプロテクト28選手と外国人選手を除く選手の中から1選手を移籍させる「人的補償」(+金銭)の2種類があるなりよ。

ファンにとっては、FAで大物選手を獲得した見返りに、思い入れのある選手がプロテクトから外れて他球団に移籍してしまう可能性があるため、「人的補償」のリストにどの選手が名を連ねるのかは注目の的。通常、1軍クラスの選手はプロテクトに入るため、だいたいは将来を期待された若手選手を中心にリストが作成されるものなりが、7日に巨人が作成した「人的補償」リストには、「予想外」な大物選手の名前があったなりよ。

それが工藤公康投手。西武、ダイエー、巨人と渡り歩きながら通算215勝を挙げ、MVPや最優秀防御率、最多奪三振などのタイトルを総なめにしてきた日本球界屈指の左腕なりが、巨人は来季の戦力構想外との判断を下し、「人的補償」のリストにその名前を載せたなりね。昨年末に行われた契約交渉の席で、巨人が提示した年俸2億9000万円から減額制限ギリギリの40%となる1億1600万円減の条件を工藤投手が保留。交渉後の記者会見で工藤投手が不満をぶちまけていた一幕があったなりが、これが「人的補償」リストへの記載の伏線となった可能性は否めないなり。

「人的補償」リストの選手獲得の権利は横浜と日本ハムの双方にあるなりが、仮に双方が同じ選手の獲得を希望した場合には同一リーグである横浜に優先権があるなりよ。横浜は当初から門倉投手の穴埋めとして「人的補償」で投手を獲得する方針を固めていたなりが、思わぬ工藤投手のリスト入りに獲得を即断。まだ両球団から正式な発表はないなりが、サンケイスポーツは7日付けで「移籍が決まった」と明言する関係者の話を掲載しており、工藤投手の横浜移籍はほぼ決定したと見て良さそうなりね。

今年44歳を迎える大ベテラン投手ゆえ、全盛期のような活躍を期待するのは酷な話。でも、昨季(13試合、3勝2敗、防御率4.50)は7月に2軍落ちして以降は1軍での登板機会が与えられなかっただけで、どこか故障をしているわけではないため、巧みな投球術を駆使できればもう少し勝ち星は積み重ねられそうな予感はするなりよ。また、これまで所属した球団はすべて優勝している「優勝請負人」のジンクス通り、ひょっとすると大活躍の末に横浜が優勝……という可能性も。巨人のみならず、他球団のファンからも「中年の星」として愛されている工藤投手だけに、新天地・横浜でもう一花、咲かせて欲しいものなり。

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