英放送局BBC、2007年注目のミュージシャン発表。

2007/01/05 20:22 Written by コジマ

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ブロック・パーティーにクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー、カイザー・チーフスと、昨年同様に今年も年明けから新作のリリース・ラッシュ。2007年のロック・シーンも明るいようなのだ。

そんなセカンド・アルバムが期待されているほど人気者になったこの3組の活躍を予想したのが、英放送局のBBCによる「Sound of〜」。毎年年初に、その年ブレイクしそうなミュージシャン10組を音楽評論家や放送関係者などに選んでもらうものなのだけど、ブロック・パーティーとカイザー・チーフスは05年のランキングで2位と5位、クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーは昨年のランキングで2位に選ばれている。

それだけでなく、これまでもキーンやフランツ・フェルディナンド、レイザーライト、KT・タンストール、ザ・デッド60S、コリーヌ・ベイリー・レイらのブレイクを予想するなど、その正確性は英国の音楽好きの間で評判になっているのだ。

さてさて、今年の「Sound of 2007: The Top 10」を見てみると、

1. Mika
2. The Twang
3. Klaxons
4. Sadie Ama
5. Enter Shikari
6. Air Traffic
7. Cold War Kids
8. Just Jack
9. Ghosts
10. The Rumble Strips

1位のMikaは、ベイルート生まれ、英国育ちの23歳。BBCが「シザー・シスターズとダッシュしたロビー・ウィリアムスが同居したような音」と評しているように、非常にディスコティックなポップ・サウンドが特徴なのだ。昨年は日本でもジェイムス・ブラントやダニエル・パウターなどのシンガー・ソング・ライターがブレイクしたのだけど、1月8日にダウンロード・リリースされるEPには、タイトルナンバーの「Grace Kelly」をはじめ、「Love Today」などヒットを予感させる曲が詰まっているのだ。日本では「Happy Ending」の曲調が受けそう。リリース前に試聴したい人は、公式サイトでぜひチェックを。

そして、2位のThe Twangは、英音楽誌NMEが「UK最高の新人バンド。ハッピー・マンデーズにストリート・スワッガーとストーン・ローゼズを混ぜたような音」と大プッシュしている新人。同誌がプッシュするミュージシャンは良くも悪くもヒットするので、ブレイクは確実ではないだろうか。NME誌の言うことが本当なのか、それともハイプなのか、MySpace上の彼らのページで音源がチェックできるので、ぜひ確かめて欲しいのだ。

4位には、90年代にUKを席巻したショーラ・アーマの妹、Sadie Amaがランクイン。長くアンダーグラウンド・シーンで活躍していたようだけど、満を持してのメジャー・デビューとなったのだ。姉に劣らない歌唱力を持つという彼女、静かに盛り上がっているUKR&Bシーンを一気にメインストリームへと押し上げてくれるかもしれない。Sadieの音源もMySpace上の彼女のページでチェックできるのだ。

いったい、この中から何組ブレイクするのか。ぼくの注目は、バンドロゴがアークティック・モンキーズに似ているのがちょっと気になるのだけど、UK王道ポップ・ロックが心地よいAir Traffic。超ハード・コアなEnter Shikariとスカ系のThe Rumble Stripsも気になるのだ。

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