ドラフトの超目玉、大阪桐蔭の中田翔投手に日米10球団が集結。

2007/01/05 11:11 Written by コ○助

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投げてはMAX151キロのストレートを駆使するエース、打っては高校通算68本塁打のスラッガーと、同世代の選手の中では群を抜く才能を持ち合わせた大阪桐蔭の中田翔投手兼外野手。「10年に1人の逸材」と言われる今オフのドラフトの超目玉なりが、今年の練習始めとなった4日、大阪・大東市内の大阪桐蔭高校グラウンドには多くの報道陣とともに、国内(阪神、巨人、中日、ヤクルト、横浜、ソフトバンク、ロッテ、日本ハム、楽天)&メジャー(ツインズ)合わせて10球団のスカウトが集結する「異例」の事態となったなりよ。年明け早々、「中田争奪戦」のスタートが切られたなりね。

中田選手に各球団が注目するのは、どちらかというと打者としての能力。オリックスの清原和博内野手(64本)やヤンキースの松井秀喜外野手(60本)の記録を現時点で抜いている高校通算68本塁打の看板は伊達ではなく、3年生となる今年は歴代高校通算本塁打記録を持つ西武の大島裕行外野手(86本)を抜くのは確実と見られているなりよ。また、中田選手の「遠くへ飛ばす力」も抜群で、昨年11月の近畿大会準決勝では170メートルもの豪快弾を放っているなりね。プロのスカウトが「特Aランクのさらにその上」と口を揃えるほど、どの球団もノドから手が出るほど欲しい人材なわけなり。

10球団の中でも特に中田選手獲得に向けて執念を燃やしているのが阪神と巨人。阪神は近年のドラフトでは地元志向の戦略を打ち出しており、地元出身のスーパー高校生の獲得は至上命題に掲げているなりよ。そのため、通常よりも遙かに多い4人のスカウトを密着させ、3月11日から始まる練習試合や公式戦のすべてにスカウトを派遣する態勢を整えているなりね。巨人も大学生や社会人を含めた今年のドラフト候補選手の中ではNo.1のランク付けをしており、「松井以来の大物」と評するほど。本塁打が打てる右打者が現状では二岡智宏内野手くらいしか計算が立っていない巨人としては、次代の「ミスタージャイアンツ」を名乗れる逸材として是が非でも欲しい選手なりよ。

もちろん、ほかの球団も中田選手を欲する気持ちは同じ。阪神と同じく地元志向を打ち出すオリックスや、組織改編に乗り出したヤクルトなどはスカウトを増員して中田選手をマークする方針を打ち出しているなり。「中田争奪戦」スタート時では唯一のメジャー球団となったツインズも、極東スカウトを1年間密着させる熱の入れようなりよ。ドラフトまで1年弱ある段階で、これだけ各球団を熱狂させているだけでも、中田選手の凄さが伝わってくるなりよね。

ただ、中田選手は希望枠での逆指名ができない高校生。ドラフトでは複数球団が競合する抽選になるため、いかに中田選手に密着しようとも、獲得できるかどうかは運を天に任すのみ。中田選手はどの球団に行くことになるのか、今から楽しみなりね。

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