日米専門誌が年間ベスト・アルバム発表、米誌もロック・ブーム反映。

2007/01/04 23:56 Written by コジマ

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新しい年を迎え、今年もどんな音楽が出てくるのかわくわく。でもその前に、2006年にぼくたちを楽しませてくれた音楽を振り返りたい。日本の老舗ロック誌「ロッキング・オン」と、米国で権威のある専門誌ローリング・ストーンが発表した年間ベスト・アルバムを見てみるのだ。

まずは「ロッキング・オン」。上位10作品は、

1. レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『ステイディアム・アーケイディアム』
2. アークティック・モンキーズ『ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット』
3. トム・ヨーク『ジ・イレイザー』
4. ボブ・ディラン『モダン・タイムズ』
5. マイケミカル・ロマンス『ザ・ブラック・パレード』
6. ザ・ストロークス『ファースト・インプレッション・オブ・アース』
7. プライマル・スクリーム『ライオット・シティ・ブルース』
8. カサビアン『エンパイア』
9. ベック『ザ・インフォメーション』
10. ジェット『シャイン・オン』

昨年末にお伝えした「クロスビート」の2006年ベスト・アルバムでは評価が低かったボブ・ディランの『モダン・タイムズ』やプライマル・スクリームの『ライオット・シティ・ブルース』、カサビアンの『エンパイア』、ジェットの『シャイン・オン』がベスト10入りしているのがうれしい。

11〜20位には、リリー・アレンの『オーライ・スティル』、ミューズの『ブラック・ホールズ・アンド・レヴァレイションズ』、クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーのデビュー・アルバム、レイザーライトのセルフタイトル・アルバム、マーズ・ヴォルタの『アンピュテクチャー』、ラカンターズの『ブロークン・ボーイ・ソルジャー』が入っている。

ただ、国内外の他誌で軒並み評価が高かったナールズ・バークレイの『セント・エルスホエア』が32位、ザ・ズートンズの『タイアード・オブ・ハンギング・アラウンド』が34位と振るわず、ぼくが好きなダーティ・プリティ・シングスの『ウォータールー・トゥ・エニウェア』とリトル・バーリーの『スタンド・ユア・グラウンド』は37位と49位だったのだ。

一方、ローリング・ストーン誌のトップ10を見てみると、

1. ボブ・ディラン『モダン・タイムズ』
2. レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『ステイディアム・アーケイディアム』
3. ソニック・ユース『ラザー・リップト』
4. TVオン・ザ・レディオ『リターン・トゥ・クッキー・マウンテン』
5. ゴーストフェイス・キラー『フィッシュスケール』
6. キャット・パワー『ザ・グレイテスト』
7. クリプス『ヘル・ハス・ノー・フューリー』
8. ザ・ホールド・ステディー『ボーイズ・アンド・ガールズ・イン・アメリカ』
9. マストドン『ブラッド・マウンテン』
10. トム・ウェイツ『オーファンズ』

「ロッキング・オン」同様、レッチリとボブ・ディランが上位となっているのだけど、こちらのランキングでは軒並み米国のミュージシャンばかりが選ばれているのだ。また、世界的に“ロック年”とされた2006年を反映してかロック・バンドが上位を占めているのだけど、ヒップホップ系のゴーストフェイス・キラーやクリプスが5位、7位に選ばれているのも米国らしいのだ。

このほか、ニューヨーク・ドールズの復活アルバム『ワン・デイ・イット・ウィル・プリーズ・アス・トゥ・リメンバー・イヴン・ディス』、パールジャムのセルフタイトル・アルバム、アークティック・モンキーズの『ホワットエヴァー〜』が17位、マイケミカル・ロマンスの『ザ・ブラック・パレード』が20位、ベックの『ザ・インフォメーション』が24位、ラカンターズの『ブロークン・ボーイ・ソルジャー』が28位、トム・ヨークの『ジ・イレイザー』が34位、ショーン・レノンの『フレンドリー・ファイア』は41位だったのだ。

両誌のランキングで選ばれた曲も選ばれなかった曲も、ぼくたちを大いに楽しませてくれた。こうした曲たちに感謝しながら、今年の新たな曲に期待したいのだ。

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