横浜がソーサ外野手を門前払い、5,000万円でも「詐欺のようなもの」。

2006/12/28 12:03 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


豪快なパワーで本塁打を量産する屈指の強打者として、メジャーの歴史に名を刻んだ元シカゴ・カブスのサミー・ソーサ外野手。1998年にカージナルスのマーク・マグワイア内野手と激しい本塁打争いを演じたことは日本でも大きく報道されたので、野球ファンでなくとも名前は聞いたことがある人は多いと思うなり。栄光に包まれ、ファンからも愛され、母国・ドミニカ共和国では国民的英雄とまで言われていた選手だったなりが、2003年のいわゆる「コルクバット事件」によって失墜。それに伴って成績も下降線をたどり、昨年オフには所属していたオリオールズを退団、現在はどの球団にも所属しておらず、事実上の引退状態となっているなりね。

でも、メジャー通算600本塁打まであと「12」に迫っていることが心残りとなっているソーサ選手はまだ現役続行を諦めておらず、メジャー各球団に加えて日本の球団にも売り込みをかけているなりよ。今年9月にはソーサ選手の代理人を務めるアダム・カッツ氏が、阪神の来季新外国人選手として売り込みをかけてきていると報じられたなりが、今度は横浜に対しても獲得を打診してきていたというなりね。

スポーツ各紙の報道を総合すると、横浜に対しては年俸5,000万円という「格安」での売り込みだったそう。かつては年俸20億円を稼いだメジャーのスーパースターが、なりふり構わずに現役続行の可能性を模索しているのがよく分かるなりね。「超一流のメジャーリーガー」「日本でも認知されているメジャーリーガー」という意味では、仮に活躍できなかったとしても営業面で貢献できそうな気もするなりが、横浜が出した結論は「NO」だったなりよ。

横浜の編成を担当している亀井国際編成部長は、その理由について「米国でやれない選手が日本でやれるはずがない」「動けないのはセ・リーグではダメ。デブの体でどこを守る? 恐らく2か月で帰国すると思う」「チームの士気に影響する」「ブローカーの話じゃあるまいし、詐欺に引っ掛かるようなもの」と説明。来年39歳という年齢、1年間プレーしなかったという点を差し引いて考えたとしても、亀井部長の懸念は「その通り」と言わざるを得ないなりよ。

以前、売り込みの報道が出た阪神の動向も気になるところなりが、日刊スポーツの大阪版の取材に応えた沼沢正二球団本部長は「選手枠の問題もあるし、興味はありません。球団としては(中南米に)派遣し(調査)している外国人に興味があります」と断言。来年の外国人選手はシーツ、ウィリアムス、ダーウィンの残留組に加え、新外国人としてパイレーツから獲得した長身の本格派右腕、ライアン・ボーグルソン投手、そして最速156キロのストレートを投げる元デビルレイズの守護神エステバン・ヤン投手の獲得方針を固めており、外国人選手の補強に関してはこれで打ち止めになる予定なりね。ソーサ選手が阪神のユニフォームを着る可能性はゼロと言っても良さそうなり。

DH制度のあるパ・リーグならひょっとして……との期待はあるものの、現実的には補強を完了している球団も多いこの時期に、あえてリスクの高い物件に手を出す球団は現れなそうなりよ。ソーサ選手は希望通り現役を続けることができるのか、注目しておきたいところなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.