トップレス・バー行きを拒絶し失業した男性、元上司を訴える。

2006/12/25 13:51 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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"What Happens in Vegas, Stays in Vegas"

ラスベガスの広告コピーとして有名なフレーズなんですが、直訳すると「ベガスで起こったことは、ベガスに留まる」。つまり旅の恥はかき捨てとばかりに、この街でアナタがやらかした「秘密」は守られるから、思いっきり羽目を外してね! という意味です。そう、アメリカ人が日常生活を離れて大騒ぎしに行く場所、その代表的な観光地がラスベガスなのです。主にカジノが有名ですが、その他にもショッピングや有名スターによるナイト・ショーなど、楽しめるものが沢山。特に大人向けのエンターテイメントは豊富で、トップレスやストリップを売り物にしたビジネスも、ここでは大切な収入源なのです。絶対コレを一番の目的にラスベガスに行く男性は多いハズだ(笑)。

しかしミズーリ州、セントルイスにお住まいのブルース・ジョンソンさんはそんなタイプじゃなかったらしい。彼は航空関係の会社で技師として働いてました。2004年の暮れのこと、彼は上司から一緒に出張に行くよういわれます。行き先はラスベガスで開かれる予定の展示会。ジョンソンさんはその時の会話で、ラスベガスには一度も行ったことがないと伝えたそうですが、それを聞いた上司は目を輝かせて

「じゃあ、いいところに連れて行ってやる。トップレス・バーだ」

と「観光ガイド」をかって出たのです。しかもその費用を出張経費で落とそうとまで提案したとか。うーむ、ウォール真木が男でこんな太っ腹のボスがいたら、相当嬉しいぞ(笑)。一度は観てみたいと思うもの。

ところが、ジョンソンさん。なんと超真面目なクリスチャンだったのです。そんなストリップ鑑賞なんて、罪なこと出来ません!とばかりに、その誘いを断ったのです。すると上司の態度がみるみる変わり、その後職場で陰湿なイジメが始まるようになってしまったとか。ラスベガスの出張はもちろん命令で取りやめ。言葉での虐待もあったそうです。そんなことが2ヶ月ほど続き、最後には正当な理由もないまま、ジョンソンさんはクビをいい渡されてしまいました。

これには争いごとを好まないキリスト信者の彼も大憤慨。当たり前ですが、この様に正当な理由もないまま解雇されてしまうこと自体、米雇用法で禁じられています。結局、彼は会社とその上司を相手取り慰謝料要求の起訴を起こします。

果たしてこの裁判の判決、いかに。今後の展開が気になりますねぇ。

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