カード1枚でラクラク乗り換え、PASMOがSuicaとの相互利用を発表。

2006/12/21 23:58 Written by コジマ

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ぼくは地下鉄が最寄り駅のため、私鉄共通カードの「パスネット」をよく利用しているのだけど、不便だと感じるのがJRへの乗り換え時。いちいち切符を買うのは面倒だし、かといってあまりJRを利用しないため「Suica」を買う気にならず、どうにか一本化できないものかと少々不満を抱いていたのだ。そんなところへ、来春からサービスが始まる関東地方を中心とする私鉄・バス共通の新ICカード「PASMO(パスモ)」が、Suicaと相互利用できることを正式に発表したのだ。

PASMOは、Suicaと同様の非接触型ICカードで、切符や定期としての機能のほか、電子マネーとして使える点もSuicaと一緒。現在、パスネットやバス共通カードに加盟している会社を中心に、首都圏のほとんどの電車・バスで利用できるものなのだ(現在54社が加盟、バス定期券としての利用は現在都営バスのみ)。都営地下鉄や東京メトロなどの改札では、IC読み取り機能が付いた自動改札やチャージ機能が付いた券売機がちらほら見られ、いつサービスが開始されるのかワクワクしていたのだ。

11月21日の発表によると、サービス開始は来年3月18日で、同時にSuicaとも相互利用できるようになるのだそう。1枚のカードで関東地方のほとんどの電車・バスに乗ることができるのだ。購入方式もSuicaと同じ。まず、駅やバスの営業所などで500円を払って受け取り、チャージ機能が付いた券売機でカードへ入金する。入金単位は1000円で、上限は2万円。カードを返却するとその500円が戻ってくるのだ。電子マネー機能もSuicaと相互利用できるので、Suica利用者にとっては使える店舗が一気に増えることになる。

PASMOの特徴として、まず、そのまま買える「無記名カード」と氏名、性別、生年月日などの登録が必要となる「記名カード」の2種類を用意していること。「記名カード」は紛失しても、再度500円を払うことによって紛失したカードの残額を保証されたまま新たなカードを使うことができるのだ。「記名カード」には小児用運賃が差し引かれる「こども用」も用意されている。さらに、改札に入った際に金額を下回った場合に設定した金額を自動で補充してくれる「オートサービス機能」もある(要クレジットカード決済)。これらの機能は、PASMOのサービス開始に合わせてSuicaにも導入されるのだ。

個人的にはICカードの必要性を感じないのだけど、Suicaとの相互利用は待望のサービス。乗り換えの快適さを想像すると、来年3月18日のスタートが待ち遠しくなっちゃうのだ。

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