動き始めた巨大再開発計画、森ビルの「第2六本木ヒルズ」構想。

2006/12/21 17:21 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


2003年の「六本木ヒルズ」の開業によって、街の風景が一変した東京随一の繁華街・六本木。それまで六本木にはあまり似合わなかった観光客や中高年の女性などが大挙して押し寄せ、ずいぶんと「健全な街」になってきたなりよ。来年の春には旧防衛庁跡地の広大な敷地に「東京ミッドタウン」が開業、六本木界隈はかつての「夜の街」から「昼の街」へと、その顔を変えつつあるなりね。

でも、六本木界隈の再開発はこれだけでは終らないようなりよ。「六本木ヒルズ」のプロジェクトを主導した森ビルが、新たに「第2六本木ヒルズ」を作る構想を固め、水面下で動き始めているというなりね。そのあたり、現在発売中の「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)に詳しく書かれているので、簡単に要点をまとめておくなり。

◎「第2六本木ヒルズ」構想(週刊ダイヤモンドより)
・場所は六本木ヒルズの隣、北は六本木交差点そばのロアビルから、南は鳥居坂の下までの広大な土地。
・六本木ヒルズの「森タワー」と同等の高層ビルを中心に、40階建てクラスの高層ビルを2棟などを建設。
・オフィス・住居・商業施設が一体となった「街」を作る。
・森ビルはすでにSPC(特定目的会社)に出資、資金調達を始めている。

建設予定地として名前が挙がっている一帯は、騒がしい六本木の中でも比較的閑静なところ。周辺には東洋英和女学院や区立の麻布保育園、日本銀行の鳥居坂分館などが立ち並ぶ場所なりよ。広大な土地、しかも複数の地権者が絡む土地だけに用地買収は困難を極めそうなりが、「六本木ヒルズ」も構想から17年の歳月をかけて粘り強く完成に漕ぎ着けただけに、「第2六本木ヒルズ」も長期戦を覚悟の上で開発に乗り出すようなり。

この手の再開発計画は構想段階で頓挫し、結局立ち消えになる例も珍しくないなりが、東京はいま空前の再開発ラッシュ。この波に乗って、「第2六本木ヒルズ」構想の実現に向かって大きな歯車が動き出すかもしれないなりね。森ビルからの具体的な計画発表が待たれるなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.