ノロウイルス大流行で牡蠣の産地が悲鳴、販売量がた落ちに。

2006/12/19 10:57 Written by コ○助

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テレビのニュース番組や新聞を見れば、その名前を目にしない日はないほどの猛威をふるうノロウイルスなりが、皆さんは大丈夫なりか? コ○助の周囲では、同時多発的に数人がノロウイルスが原因と思われる感染性胃腸炎でバタバタと倒れ、苦しんでいる姿を目の当たりにしているだけに、次はそろそろ自分に来るのではないかと、戦々恐々としているなりよ……。今年の発生件数は過去最大規模で、「ノロウイルス警報」を出した東京都をはじめ全国の自治体が警戒を呼びかけているなりよね。

コ○助は幸いにもまだノロウイルスにやられていないなりが、ノロウイルスに汚染されやすい食材として知られる牡蠣に当たった経験はあるので、その苦しみは身をもって知っているつもり。ガタガタと全身に寒気が走り、異常なまでに腹が下り、胃がムカムカして吐き気が続く……。あぁ、もう思い出したくないなり(笑)。

でも、今年のノロウイルスの大流行と牡蠣には直接の因果関係はなし(ここが大事)。牡蠣は何も悪くなく、原因となるウイルスが同じというだけのことなりが、それでも世間は同じ色メガネで見てしまうようで、残念ながら「風評」によって牡蠣の販売は大不振に陥っているようなりよ。日刊スポーツによると、東京・築地市場では1キロ当たりの卸値が4日間で約27%もダウンしているというなりね。例年、今の時期は牡蠣出荷のピーク。お歳暮や鍋物向けの需要が大幅に伸びる「はず」だったなりが、スーパーなどの小売店が仕入れ量を急激に減らし始め、降って湧いたノロウイルス大流行によって広島、宮城、北海道といった牡蠣の産地は悲鳴を上げているなりよ。

厚生労働省の統計によると、2000年から2005年までに発生したノロウイルスを原因とする食中毒は年間で約250件。そのうち、牡蠣などの貝類が感染ルートだった例は2000年の80件から2005年には42件まで減少しており(朝日新聞より)、牡蠣業者の涙ぐましい努力によって牡蠣は安全な食材になりつつあるなりね。今年はまだ牡蠣を原因とする集団食中毒の例は報告されておらず、ノロウイルス被害の大部分は患者から患者に移る感染経路をたどっているというなり。

つまり、牡蠣はやっぱり悪くないということ。現在の状況は産地や業者にとってはあまりに気の毒なりが、逆に言えば消費者は美味しい牡蠣が安く手に入る……ということなので、牡蠣好きにとっては朗報かも? 決してノロウイルスに汚染されているわけではないのに、そして本来ならば高値で取り引きされるような牡蠣なのに、激安で購入できるなんて。コ○助は「この世で最も好きな食材は?」と問われれば、間髪入れずに「牡蠣」と答えるほど牡蠣が好きなのに、一度牡蠣に当たってから完全に牡蠣アレルギーになってしまったので、このチャンスに参戦することができないのがもどかしいなりよ。でも、健康な身体を持つ牡蠣好きならば、破格値で購入できる牡蠣を見逃す手はないなりね。

厚生労働省は「ノロウイルスに関するQ&Aについて」として、予防策をネットに公開しているなりよ。大事な部分を抜粋しておくと。

○患者のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるので、
 (1)食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
 (2)下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
 (3)胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐ぶつを適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。
○特に子どもやお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べましょう。また、調理器具等は使用後に洗浄、殺菌しましょう。

いずれも基本的なことなりが、なんでも基本は大切。手洗いひとつにしても、しっかりと洗わないと簡単にはノロウイルスは退散してくれないので、皆さんも帰宅時などには「これでもか!」というくらい、手を洗って予防に努めたほうが良さそうなり。ノロウイルスのピークはまだまだこれから、今月下旬にかけてが危ないようなので、皆さんもお気を付けて……。

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