フィギュアGPファイナル、浅田真央選手と高橋大輔選手が共に2位。

2006/12/17 16:55 Written by コジマ

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日本人選手のメダルラッシュが話題になったフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ。女子では、安藤美姫選手がスケートアメリカやフランス杯で復活し、浅田真央選手もNHK杯で優勝、村主章枝選手もスケートカナダ、NHK杯と2位となり、ロシア・サンクトペテルブルクで行われるGPファイナルでの表彰台独占が期待されていたのだ。

昨年の覇者である浅田選手は、15日のショートプログラム(SP)で69.34点の首位に立ち、安藤美姫選手67.52点の自己ベストで2位、村主章枝選手は55.14点で5位となかなかの好スタートを切っていたのだ。浅田選手のライバルである韓国の金妍兒(キム・ヨナ)選手は65.06点で3位だった。この時点で浅田選手の連覇が期待できたし、安藤選手も十分優勝が狙える位置だったのだ。

ところが、16日のフリーでは浅田選手がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒し、3回転−3回転の連続ジャンプも単発に終わり、3回転ルッツも1回転と精彩を欠く演技で、場内がざわつく場面もあったのだとか。結局、合計172.52点で2位、キム選手(合計184.20点)に敗れて連覇を逃してしまったのだ。安藤選手も6回挑んだ3回転ジャンプが2度しか決まらず合計で157.32点、村主選手(合計158.78点)よりも後退してしまい、5位に終わった。

この結果に対して、浅田選手は「きょうは自分の思っていた演技ができずに残念。(トリプルアクセルは)今シーズン1回もきちっと跳べてないので不安があった」(スポーツ報知より)と語った。初優勝を遂げたキム選手は「ジャンプで小さなミスがあったのであまり満足していない。勝てたのはマオ(浅田真央)が失敗したから。もっと練習して、ミスをしないようにしたい」(同)と控えめのコメントをしているのだ。今回の結果は残念だったけど、浅田選手も安藤選手もこの試練をバネにしてさらに飛躍して欲しいのだ。

一方、NHK杯を制した高橋大輔選手とスケートアメリカを制した織田信成選手が出場した男子では、SPで2位だった高橋選手がフリーでも健闘し、合計224.83点で日本人男子として過去最高の2位になった。織田選手もSPでは4位だったものの、フリーの演技で得点を伸ばし合計216.86点の3位で、表彰台に2人が立つという初の快挙を達成したのだ。

ここで気になるのが、日本人選手がみんな体調不良を訴えたこと。特に高橋選手は、フリーの演技が終了するとおなかを手を当て苦しそうな表情をしていたのだ。各選手のコメントを見てみると、

高橋選手「2日くらい前から体調が悪かった。6分間練習でも気持ちが悪かったが、滑っているときにおなかが気持ち悪くなり、寒気がしてきて、やめようかと思った。ジャンプは全部降りたけど、それ以外は何もできなかったので不満が残る」(スポーツ報知より)

安藤選手「おなかの状態がずっと悪く、どうしていいか分からなかった。自分で動いている感じがしなかった。試合に入ったらいけるかと思ったが、震えがきてしまった」(同)

村主選手「体調的に良くなかった。毎日眠れなかった」(サンケイスポーツより)

としており、浅田選手も鼻声で、関係者も「彼女は頑張るけど、ちょっと様子がおかしかった」と話していたそうなのだ。今話題のノロウイルスだったのだろうか。男子シングルは6選手中2選手が棄権しているし……。激闘を終えた選手たち、ゆっくりと休んでほしいのだ。


☆グランプリ・ファイナル結果

【女子シングル】
1. キム・ヨナ(韓国) 184.20
2. 浅田真央(中京大中京高) 172.52
3. サラ・マイアー(スイス) 170.28
4. 村主章枝(avex) 158.78
5. 安藤美姫(トヨタ自動車) 157.32
6. ユリア・シェベシュチェン(ハンガリー) 142.69

【男子シングル】
1. ブライアン・ユベール(フランス) 233.46
2. 高橋大輔(関大) 224.83
3. 織田信成(関大) 216.86
4. アルバン・プレベール(フランス) 201.32

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