かつてマクドナルドが仕掛けていた低価格競争に対抗することができず、2001年3月に日本から姿を消した「バーガーキング」。まだ日本に「高級バーガー」「グルメバーガー」というカテゴリが一般的ではなかった時代に、本場の米国テイストを持ち込み、パワフルなビジュアルと圧倒的なボリュームで多くの熱狂的なファンを生んだなりよね。コ○助も学生時代には、ファストフードに行くなら「バーガーキング」というほど、「バーガーキング」を愛して止まない一人。撤退が決まったときには、相当な虚無感に襲われたものなり。

「バーガーキング」を渇望するファンは撤退から現在に至るまで、さまざまな方法で「バーガーキング」のハンバーガーを食べられる方法を模索。例えば国内では三沢飛行場やキャンプ座間、岩国飛行場といった一部在日米軍基地には存在する店舗に、基地公開日を狙って訪れてみたり、「最寄り」の韓国や台湾、香港などに足を伸ばしてみたり。素敵な思い出を残して、突然姿を消してしまった恋人を探すように、ファンは「バーガーキング」を求め、今なお愛し続けているなりよ。

そんな「バーガーキング」が、撤退から5年の時を経て、なんと日本に再上陸することになったなり。一度撤退した海外のチェーンが再び上陸するのは極めて珍しい例なりが、今回は日本でのフランチャイズ展開をするのはロッテ（以前は日本たばこ産業と西武鉄道）、新会社の社長には日本マクドナルド出身で日本ウェンディーズ前社長の笠真一氏を招聘するなど、かなり期待できそうな布陣で臨むなりね。

ロッテは「バーガーキング」を展開することで、外食事業は「ロッテリア」「クリスピー･クリーム･ドーナツ」と合わせた3本柱となるなり。全米で大人気の「クリスピー･クリーム･ドーナツ」も、15日に新宿に1号店がオープンしたばかりなりが、評判は上々の様子。「マクドナルド」や「モスバーガー」の攻勢に押され、「ロッテリア」はなかなか存在感を発揮することができなかったなりが、ロッテは強力な2本柱を追加したことで、外食チェーンの台風の目になりそうなりよ。

「バーガーキング」の再上陸は来年の夏。5年で100店舗を展開する計画のようなので、過去に「バーガーキング」が出店していなかった地域にも積極的に進出することになるなりね（以前の撤退時は25店舗）。今から楽しみなり！