英音楽誌NMEが選ぶ2006年最高のアルバム&シングル発表。

2006/12/11 22:43 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


UK音楽シーン絶大な影響を及ぼしている週刊誌NME。特定のミュージシャンを過剰にプッシュすることから「あの雑誌が紹介するヤツらはみんなハイプだ」なんて意見もあるのだけど、オアシスからアークティック・モンキーズまで実力を伴っている人たちも出てきているので、その選球眼は一目置かれている。そんなNME誌が、年の瀬の恒例となっている「年間最優秀アルバム&シングル(NME Albums & Tracks Of The Year)」を今年も発表したのだ。

1996年に始まったこの企画は、その年にリリースされたアルバム/シングルのなかから、同誌がそれぞれ50作品を厳選して決定するというもの。10回目となった今年は、アルバム部門がアークティック・モンキーズのデビュー作『ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム・ザッツ・ホワット・アイム・ノット』、シングル部門がホット・チップの「Over and Over」と、NME誌がイチオシしていた若手バンドが選ばれたのだ。

アークティック・モンキーズは、Narinari.comでも何度も紹介しているように、今年1月に発売された『ホワットエヴァー〜』が発売1週目の売り上げ記録を塗り替え、2月に行われたNMEアワードでは新人ながら最多3部門、9月には英国最高権威の音楽賞、マーキュリー賞を受賞するなど今年の音楽賞を総ナメにし、「オアシス以来の新人」の触れ込みに恥じない名声を得ているのだ。『ホワットエヴァー〜』は次回のグラミー賞にもノミネートされている

アルバム部門ではこのほか、ヤー・ヤー・ヤーズの『ショウ・ユア・ボーンズ』が2位、ミューズの『ブラック・ホールズ・アンド・レヴァレイションズ』が3位に選ばれている。ストロークスの『ファースト・インプレッションズ・オブ・アース』は8位、カサビアンの『エンパイア』は9位だったのだ。

一方、シングル部門で1位に選ばれたホット・チップも、NME誌がプッシュしていた2005年デビューのバンド。日本ではアークティックほど知名度は高くないものの、英国での人気は凄まじいようなのだ。エレクトロニカが好きな人にはオススメかも。今年リリースしたもう1つのシングル「Boy From School」も28位に選ばれ、これら2曲を収録したアルバム『ウォーニング』は、アルバム部門で4位にランクインしているのだ。

シングル部門ではこのほか、日本でもFMなどで話題になっているスウェーデンの3人組、ピーター・ビヨーン・アンド・ジョンの「ヤング・フォークス」が2位、スタンディング・イン・ザ・ウェイ・オブ・コントロールの「The Gossip」が3位に選ばれている。ダウンロード販売だけでUKチャート1位を獲得し、21世紀で最も売れた楽曲となったナールズ・バークレイの「クレイジー」は5位、アークティック・モンキーズのセカンド・シングル「ホェン・ザ・サン・ゴーズ・ダウン」は13位にとどまった。

日本でデビューしていないミュージシャンの作品も多く選ばれているので、UKミュージックが好きな人は、ぜひNMEのサイトで作品をチェックを。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.