スリーエム、色の変化で体温を読み取る「使い捨て体温計」発売。

2006/12/10 20:21 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


病気がちな人でなければ、年間を通して考えるとそれほど出番があるわけではないなりが、家にないと困る体温計。コ○助が子どもの頃はまだガラスの水銀式のものが一般的で、「割れると水銀が飛び散って危険!」と親に厳しく注意されていたものなりが、電子タイプの体温計が1980年代に登場して以来、いまはさまざまなタイプの体温計が存在しているなりよね。

手軽に購入できるもので、ジワジワと一般的になりつつあるのは耳式体温計。耳の穴に体温計の突端を入れると、わずか1秒程度で体温が測定できてしまうというスグレモノなりね。なぜ1秒で測定できるのか、体温計メーカーのひとつ、テルモのホームページによると「内蔵の高性能センサーで、耳の中から出ている赤外線を瞬時に検出するから」なのだそう。耳から赤外線が出ている? と思う人もいるかもしれないなりが、これは「熱エネルギーのあるところからは、必ず温度に対応する赤外線が出ているので、赤外線の量から温度がわかる」(同ホームページより)という原理なのだというなり。

体温を測る際には、体温計をわきの下、もしくは口に入れて数分待つ……という「常識」を一変させたという意味でも、耳式体温計はかなり画期的。ぐずる子どもや面倒くさがりな人にはうってつけの体温計なりよね。でも、それをさらに超える驚きを与えてくれたのが、今年の頭に荏原実業が発売を始めた「サーモフォーカス」なる体温計。なんと国内で初めて「非接触式」を謳う体温計なりよ。

体温を測るのに、身体に接触する必要がない。それだけ聞くと摩訶不思議な体温計なりが、使い方は懐中電灯型の本体をおでこに向け、焦点を合わせてボタンを押すだけ。すると約3秒ほどで身体の熱が発生する赤外線を検出し、体温を測定できるという仕組みなりよ。基本的な仕組みは耳式とそう大差はないようなり。まだ医療向けにしか販売されておらず、価格も25,000円とかなり高額なりが、体温測定を嫌がる子どもに対して使いやすいほか、身体に触れる必要がないので感染症対策にももってこいなりね。

コ○助のような水銀世代にしてみれば、こうした体温計は驚き以外の何物でもないなりが、進化を続けている体温計はついに「使い捨て」まで登場し始めたなりよ。スリーエム ヘルスケアが12月5日に、色の変化によって0.1度刻みで体温を測れる「ディスポーザブル体温計」を発売。欧米では広く一般的に利用されているようなりが、国内では初登場となるなりね。

それでは簡単に「ディスポーザブル体温計」の特徴をまとめておくなり。

◎「ディスポーザブル体温計」(スリーエム ヘルスケア)
・舌下タイプとわき下タイプの2種類。
・0.1度刻み(温度範囲35.5〜40.4℃)での計測が可能。
・検温時間は舌下で1分、わきの下で3分。
・使用後は燃えないゴミとして廃棄可能。
・価格は舌下タイプが250枚入り4500円(1枚あたり45円)、わきの下タイプが80枚入り3600円(同18円)。

もともとは医療現場で体温計を使う際に、消毒作業などの「煩わしさ」を解消する目的で開発されたようなりが、一般の人でも使い捨てを利用するメリットはありそう。例えば電体温計を使おうと思ったら電池が切れていたというくらい利用頻度が低い人とか、災害時用の避難袋に忍び込ませておくとか。少し枚数が多すぎるので、まだ一般の人でも気楽に……というわけにはいかないものの、将来的には普及しそうな予感もさせるなりよね。体温計に「使い捨て」という選択肢があっても良さそうなり。

普段あまり意識するようなジャンルの製品ではないなりが、体温計の進化を目の当たりするのも、なかなか興味深いなりね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.