4歳の男児「スーパーヒーロー」に変身して強盗を退治。

2006/12/04 13:31 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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日本の特撮ヒーロー番組としては長寿シリーズのひとつとして数えられる「スーパー戦隊シリーズ」。ウォール真木も幼い頃の思い出として、しっかり「秘密戦隊ゴレンジャー」が記憶に残っております。幼稚園では女の子とおままごを遊ぶよりは、男の子たちと棒を振り回して駆け回る方が好きだったワタクシ。もちろんゴレンジャーごっこもいたしました。モモレンジャー役になれた時はそりゃあ楽しかったものです。もう自分でいうのもアレですが、これ以上の適役はいなかった(笑)。でも数日後、女の子の間ではボス的存在でしかも凄く意地悪だった子がしゃしゃり出てきて、私の手からモモレンジャーを奪っていってしまいました……。ちっきしょう、いまだに悔しい思い出なんだよなぁ(涙)。

なにはともあれこのスーパー戦隊シリーズ。アメリカでも「パワーレンジャー」シリーズという名で放映されています。戦闘シーンがオリジナルの日本版そのまま、その他の場面では現地の俳優を使って撮影しなおし、強引にアメリカナイズしちゃっている番組です(笑)。ヒーローたちが戦っているその横に、日本語でなにやら書かれた看板のある建物があったり……。まぁ、そういう細かいところを気にしないのがアメリカ人のおおらかさってことなんでしょう。

で、この「パワーレンジャー」なんですが、とにかくこちらでも小さな男の子には大人気らしいです。ハロウィンのコスチュームでも、よく見かけるしなぁ。確かにクラシカルなヒーローたち、例えばスーパーマンやバッドマンなどと比べても、相当派手さがありますもんね。さてノース・キャロライナのダダーハムという町に住んでいるスティーブ・ロングという4歳の男の子も、赤いパワーレンジャーのスーツとお面をかぶって、オモチャの刀を振り回すのが大好き。コレを身に付ければ僕も強くなれるぞ! と想像を駆け巡らせていたに違いありません。

そしてある日のこと。スティーブ君と彼のお姉ちゃんであるマリーちゃん(5歳)、そして母親のジェニファーさんがアパートにいたところ、なんと2人の強盗が押し入ってきたのです。強盗は家族を床に横にさせると、銃を向けて金目のものを出すよう脅しました。

しかし強盗が目を放した隙に自分の部屋に逃げ込んだスティーブ君。なんとかお母さんとおねえちゃんを助けたい一心で、ヒーローに変身して悪いやつらを退治しようと考え付いたのです。そして急いで赤いスーツに着替えた彼は、またもとの部屋に刀を握り締めながら飛び込みました。

「僕の家族から離れるんだ!」

これに驚いた強盗。本当に慌てて退散してしまったというから、それだけスティーブ君の威勢が凄かったのでしょう。見事お母さんたちを救い出した彼は、一躍本物のヒーローとなったのです。

それにしても、スティーブ君の行動は勇気のある行動でしたが、強盗が逆上しなくて本当によかったなぁ……。

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