草野球の守備に救世主、ミズノが「エラーしにくいグローブ」を発売。

2006/11/29 21:48 Written by コジマ

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「スポーツの秋」ももう終盤、今年の秋はみなさん体を動かしましたか? ぼくはスポーツを観るのも好きだけど、やるのはもっと好き。これまで陸上、バレーボール、サッカー、柔術など「ヘタの横好き」を地でいくようなスポーツ歴があるのだけど、一番長く続いているのが野球なのだ。

高校のときに「硬式は痛いからイヤだ」「坊主頭になりたくない」「気軽に野球を楽しみたい」など理由はさまざまながら、部活じゃない野球を楽しみたいメンバーで結成した軟式草野球チームが、30歳を超えた今でも続いている。ぼくらのチームだけでなく、草野球をやっている人はみんなホントに野球(と終わったあとの宴会)が好きなのだ。

その草野球チームで毎年、春と秋に東京の某区で行われている大会などに出場しているのだけど、ぼくはたびたびエラーで足を引っ張っている。ゴロをキチンと捕球したつもりなのにグローブの内側で弾き、焦って暴投なんてシーンもしばしば。特に、ショートを守っているときは、一塁まで遠いのでパニックに陥りやすいのだ。

そんなエラーばかりしているぼくにとって、心強い味方が登場した。ミズノが開発した「フィールディングマックス」なるこのグローブは、ボールを受ける部分に「マジッククロー」という突起物が4つ付いており、捕球後に飛び出しにくいようになっているのだとか。

突起物が付いているとそもそもボールがグローブの中に入りにくいと思ってしまうけど、このマジッククローはウレタン製で軟らかく、捕球時に圧力がかかる部分に配置されているため、ボールが侵入しやすく、軽く握るだけでゴロだろうとフライだろうとガッチリと抑えてくれるのだ。

なんでも、軟式球は字のごとく軟らかいので硬式球に比べて弾く確率が高く、反発の度合いは、打球の速度が時速65キロメートルだとすると硬式球の約1.24倍にもなるのだそう。そういえば、最近チームに参加してくれるようになった硬式野球の名手ですら、弾いている姿をたまに見かけるのだ。ミズノによると、軟式野球選手の約32%が弾くエラーを経験しているのだとか。まあ、ぼくの場合はそれ以上に基本がなってないからだろうけど。

そして、この「フィールディングマックス」をモニターで使った人たちのうち、約83%が弾かない機能を体感したという。今年から公式戦で採用されるようになった軟式特有の細かい穴のない新球は以前のモノと比べて固くなったのだけど、それでもエラーをしてしまうぼくのような選手にとって、かなりの武器になりそうなのだ。ちなみに、開発には、日本ハムの小笠原道大内野手と中日の荒木雅博内野手が協力している。

しかし、マックスシリーズの第一弾として登場した「ビヨンドマックス」(打球部を軟らかくすることで飛距離が格段に伸びるようにしたバット)ですら草野球仲間の間で「反則スレスレ」という評判だっただけに、フィールディングマックスは「もはや反則の線を越えたグローブ」として捉えられる可能性がある。「あんなの使いやがって」と巧い人たちにバカにされちゃう恐れもあるのだ。

とはいえ、草野球の規定に反しているわけではないし、エラーが減るならチームメイトにとってもありがたいこと。ボールを弾くクセがどうしても直らない人は、そんな評判を気にするよりもこの新兵器を使ったほうが得策なのだ。

フィールディングマックスは、12月1日から全国のミズノ野球用品取り扱い店で販売される。形は、オールラウンド用、内野手用、外野手用の3種類を用意。キャッチャーミットやファーストミットだったら飛び付いたのになあ。そして、価格は税込みで1万8900円。うーん、試験導入するにはちょっと高いのだ(ちなみに同社の普通の軟式用グローブは1万円前後)。捕球後の送球の際にボールがきちんと抜けるのかも含めて、まずは野球用品店で試してみよっと。

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