家庭用調理レンジの勝者は? 東京ガスvs.東京電力がCM合戦。

2006/11/23 08:06 Written by コ○助

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人類がその使い方を覚えて以来、何か食材を調理するときには、ごくごく当たり前のように使われてきた火。焼く、煮る、揚げるといった調理方法すべてにおいて、火は欠かすことのできない存在として、人類の生活を長年に渡って支えてきたなりよね。コ○助も子どもの頃からそこそこ料理をやるほうだったので、「この料理のときは、この程度の火加減」といった塩梅を体に染み込ませており、誰かが言った「火を制する者は料理を制する」という格言を胸に、火と格闘する毎日なりよ(笑)。

でも、近年は火を使わずに、電気の力で調理を行う「IHヒーター」が台頭してきているのは皆さんもご存じのとおり。火事の心配がないという安全上の理由と、火(ガス)で調理するよりもコストが安いという経済的な理由、レンジ周りの手入れが楽という生活上の理由などから、ジワジワと評価を高めてきているなりよ。

また、「IHヒーター」の旗振り役である東京電力は、CMに鈴木京香をはじめ、道場六三郎、坂井宏行、陳健一の「鉄人3人衆」を起用。「IHヒーターはガス(火)に比べると火力が弱い」とのイメージを払拭するため、「鉄人」のお墨付きを受けた「IHヒーター」をCMで大々的にPRしているなりね。こうした戦略が功を奏し、着々と普及率もアップ。毎日新聞によると「5年前(4432世帯)と比べ12倍に急上昇した。06年度も前年を上回るペース」と、今、まさに伸び盛りの状態なりよ。

ただ、この状況を指をくわえて見ているわけには行かないのが東京ガス。従来の顧客が東京電力に奪われるのを阻止するべく、火(ガス)の良さをアピールしたCMを大々的に放映。織田信長やガリレオ・ガリレイ、小野妹子、ニュートンなどの歴史上の人物と妻夫木聡の掛け合いが面白いインパクトのあるCMのほか、露骨に「何か、おいしそうじゃん、火って。鍋ふったりできるし」「本物の炎じゃなくて、どうやって料理してるんだろうね?」と「IHヒーター」を批判する言葉が並ぶCMを展開しているなりよ。この手の他社を批判する内容のCMは日本では珍しいため、放映されている地域では、少し前から話題になっていたなりね。

こうしたCM合戦にある大手広告代理店幹部は「両社のCMとも経済性や安全性のメッセージが薄く、どちらのレンジがメリットがあるのかが分からない。米国流の比較広告だったら、もっと厳しく、相手の欠点や非効率さをこき下ろして、自社製品の優位性を訴えるのだが」(毎日新聞より)と手厳しいなりが、双方に対する消費者の関心を喚起しているのは事実。あまり強すぎるメッセージは日本にはなじまないところもあるはずなので、個人的には現在のCMでもかなり思い切っていると思うなりよ。そうそう買い換えるものではないだけに、消費者が実際にどちらが良さそうなのか、じっくりと比較・検討する余地を残しておくほうが、逆に良いのかもしれないなり。

皆さんは火(ガス)と電気(IH)、どちらで料理がしたいなりか? コ○助はやはり火のほうなりかねぇ。

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