英国で勃発「オアシス vs ビートルズ vs U2」、勝負の行方は?

2006/11/22 23:58 Written by コジマ

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日本では、11月15日に発売されたオアシスの初ベスト・アルバム『ストップ・ザ・クロックス』。本国である英国では11月20日にリリースされたのだけど、この日は奇しくもビートルズの36年ぶりとなる“新作”『LOVE』や、間もなく来日するU2のベスト盤『ザ・ベスト・オブU2 18シングルス』、スーパー・アイドル・グループであるウエストライフの新作『ラヴ・アルバム』という、英国を代表する4グループのアルバム発売が重なってしまったのだ。

日本でいち早く発売されたオアシスの『ストップ・ザ・クロックス』は、昨年リリースのオリジナル・アルバム『ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース』に続いてオリコン初登場1位を獲得するなど好調のようだけど、発売が同日になった英国では、苦戦は必至。この戦いに、英国のメディアも熱い視線を送っているのだ。

オアシスのフロントマンであるノエルとリアムのギャラガー兄弟は、ビートルズ・フリークとして有名。尊敬するビートルズの新作と同日の発売とあってさぞかし光栄に感じていると思ったら、兄弟そろって『LOVE』を酷評をしているのだ。ノエルは「意味がない行為。5曲聴いてやめた」と語り、リアムに至っては「クズ!」と一蹴。2人はマーティン親子が嫌いなのか、それとも戦略なのか……。個人的には、「聴くサーカス」のようで楽しかったけどなあ。

英国で「熾烈な月曜日」と呼ばれた当日、小売りチェーン大手のHMVでは、『LOVE』より『ストップ・ザ・クロックス』のほうが約200枚多く売れたのだそう。HMVの広報は、BBCに対して「1週目はオアシスがトップに立つものの、最終的にはU2が勝者となる」と見解を述べているのだ。

95年の「オアシス vs ブラー」を彷彿とさせる(?)このセールス・バトル、誰が最終的にトップに立つのか、気になるのだ。ちなみに、先日発表された「英国で最も売れたアルバム」で、ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』が2位、オアシスの『モーニング・グローリー』が3位だったという結果が出ている(1位はクイーンの『グレテスト・ヒッツ』)。

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