東京・銀座の高級ブランド街が拡大、2007年も出店ラッシュ。

2006/11/14 09:20 Written by コジマ

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つい最近まで東京・青山にその座を奪われた感のあったファッションの街、銀座。近年は並木通りを中心に世界の高級ブランドがひしめく世界屈指の街になり、その地位を取り戻しつつあるのだ。

並木通りは、ルイ・ヴィトンが国内直営第一号店を出店したところで、ほかにもダンヒルやエトロ、セリーヌ、ヴァレンティノ、カルティエなどの直営店が出店している銀座で最も有名な通り。しかし2004年、並木通りに近いみゆき通りに出店していたシャネルが、中央通り沿いの松屋デパート前に「シャネル銀座ビル」を新たにオープンしたほか、クリスチャン・ディオールも晴海通り沿いに開店。ティファニー、バーバリー、プラダ、サルヴァトーレ・フェラガモ、フルラなど、並木通りだけでなく、ブランド街化は銀座全体に広がっているのだ。

今年に入ってからも、4月にドルチェ&ガッパーナが並木通りとみゆき通りの角に出店、10月にはエルメスが増築するなど、出店・リニューアルが相次いでいる。そこに、本命とも言うべきグッチが11月3日に、3つめの日本旗艦店「グッチ銀座」をクリスチャン・ディオールの向かい、エミリオ・ブッチの並びにオープンした。青山、新宿に続いての出店なのだけど、同社は銀座店を最も格上に位置づけているようなのだ。

なぜこれほどまでに、世界の高級ブランドが銀座にこだわるのか。やはり銀座という街の特性上、高額商品を購入する人がたくさん訪れる場所であることや、ブランドが集合して街全体がデパートのようになっているため集客効果が高いことなどが挙げられている。ただ、ブランドによっては、新たなブランドが多く進出しながらも古くからの文化や伝統をきちんと保持しているという点が、青山や新宿にはない魅力として感じているようなのだ。

実際、バーバリーやシャネル、エルメス、ルイ・ヴィトン、ティファニーなどが組織を結成し、銀座の街づくりを推進する銀座連合会に参加しているという。競合ブランド同士が日常的に共同で何かに取り組むことは珍しいそうで、こうした面も他の街では見られない、銀座ならではの風景だそうなのだ。

来年5月にはボッテガ・ヴェネタがマックスマーラとシャネルの斜向かいに、同10月にはジョルジオ・アルマーニがクリスチャン・ディオールの並びに、同12月にはブルガリがティファニーの並びに、それぞれ出店する予定だという。並木通りに店を構える海外ブランド専門店サンモトヤマの茂登山長市郎会長は「今後は外堀通りから歌舞伎座あたりまでファッションブランド店が広がってくるでしょう」(朝日新聞より)と予想しているのだ。

ぼくにとって銀座は、子供の頃から通っていたせいもあってか、オシャレなのに緊張しない街、温かい街という印象があるのだ。海外から進出してくるブランドも、こうした銀座の持つ人情味に触れ、魅了されたのかもしれない。

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