エリザベス女王杯で1着馬が降着、G1では1991年の天皇賞・秋以来。

2006/11/12 21:04 Written by コ○助

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秋のG1戦線も花盛り、今週は牝馬の日本一決定戦という位置づけのG1・エリザベス女王杯が行われたなり。登録していたヤマニンメルベイユが出走取り消しとなったために15頭立てでのレースとなったなりが、ゴールの先に待ち受けていたのは、競馬史上に残る大波乱の結末だったなりよ。

今年のエリザベス女王杯、1番人気に支持されたのはカワカミプリンセス。新馬戦から無敗のままG1・優駿牝馬(オークス)を制して3歳牝馬の頂点に立ったカワカミプリンセスは、秋初戦となるG1・秋華賞も制し、勢いそのままに古馬との混合レースであるエリザベス女王杯に駒を進めたなりね。そして、レース本番。最後の直線での激しい叩き合いから抜けだしたカワカミプリンセスは先頭でゴール板を駆け抜け、無敗で3つ目のG1を奪取、誰もが認める「最強牝馬」になった……はずだったなりよ。

ところが、レース終了後も着順掲示板には「審議」の青いランプが点灯したまま。「審議」の対象となったのは、不幸にも1着入線のカワカミプリンセスだったなりね。その内容は最後の直線でヤマニンシュクルの走行を妨害したか、否かというもの。結果、カワカミプリンセスは直線に差し掛かってすぐに斜行したと判断され、11着で入線したヤマニンシュクルの後ろ、12着に降着処分となったなりよ。

JRAのホームページではパトロールフィルムが公開されているなりが、これを見るとカワカミプリンセスが内側にかなり切れ込んで、進路を遮られたヤマニンシュクルが一瞬動きを止める様がよく分かるなり。G1の1着入線馬が降格処分を受けたのは1991年の天皇賞・秋のメジロマックイーン以来、実に15年ぶり。この時もダントツの1番人気馬が降着という大波乱だったことから、今もなお競馬の歴史の一ページに「世紀の降着劇」と刻まれ、ファンに語り継がれているなりよ。

この結果を受けて、カワカミプリンセスの手綱を取った本田優騎手は「レースには勝っているんだから。全部おれの責任。馬は強い」(ニッカンスポーツより)とコメント。降着処分はカワカミプリンセスの戦歴に傷が付き、後味の悪いレースになってしまったなりが、1着で入線したのは事実。カワカミプリンセスの強さが、さらに際だったのは間違いないなり。次走がどのレースになるのかはまだ分からないなりが、まだまだこれからの活躍が見込める馬。今後のカワカミプリンセスに期待したいなりね。

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