五輪招致で都営バスの停留所が一新、全国初の広告枠付きに。

2006/11/11 18:07 Written by コジマ

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最近はバスを利用する機会がめっきり減っているのだけど、急いでいないときはバスでのんびり移動するのが大好きなのだ。都心のバスは道路事情によって時刻表にある到着時間より大幅に遅れることが多いのだけど、時間的に余裕があると、停留所でバスを待っているときに「まだかなあ」なんて道路を眺めるのも楽しかったり。

そんな停留所が新しく生まれ変わるそうなのだ。対象は都心部にある都営バスの停留所約100カ所で、2007年度から3年をかけて順次設置していくという。2016年の夏季五輪招致などに備えた景観向上が目的だそう。

フレームにステンレス、風除けに強化ガラスを使用し、屋根には太陽光発電パネル(ソーラーシステム)を設置。照明は消費電力の少ない発光ダイオード(LED)を採用するなど、かなり環境面を配慮したものになっているのだ。デザインは、新幹線「のぞみ」や「はやて」「つばさ」などを手がけた首都大学東京の福田哲夫教授(システムデザイン部)が担当。コンセプトは「都会の風が緑の木陰を吹き抜けるイメージ」なのだとか。

このほか、運行状況はもちろん、都政情報も表示するそうだけど、新停留所の目玉が広告。バス事業者が代理店を通さず直営で展開するのは全国初だそうで、広告スペースは風除けの縦1.6メートル、横1メートルの部分。大型ポスターにも対応できるのだ。

この新停留所の設置費用は1基約500万円だそう(現行のバス停は150万〜200万円)で、その費用や維持費を広告収入によってまかなうようなのだ。

とりあえずは、今年度中に新宿区の都庁第一庁舎前にモデル基を設置するとのこと。東京の景観を美しくしてくれるスタイリッシュなバス停の登場に期待したいのだ。

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