「現代用語の基礎知識2007」発売、今年も「はてなキーワード」収録。

2006/11/08 23:49 Written by コジマ

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新語や流行語など、現代の生の言葉を掲載している事典「現代用語の基礎知識」(自由国民社)。1948年創刊と、「イミダス」(集英社、1986年創刊)や「知恵蔵」(朝日新聞社、1989年創刊)など同様のものと比べて歴史がある事典なのだ。

そんな「現代用語の基礎知識」の2007年版が11月2日に発行されたのだけど、昨年同書に採用されて話題になった「はてなダイアリー」の辞書である「はてなダイアリーキーワード」が、今年も収録されているのだ。

はてなダイアリーキーワードが「現代用語の基礎知識」に収載されるようになったきっかけは、これまで同書で掲載しようがなかったオタク系やウェブ系の語句について、編集部が「一般に浸透した」と判断し、「言葉そのものの意味というより、その言葉が利用されているコミュニティーで醸成されている雰囲気や関連性が記載されている」(長沖竜二編集長、INTERNET Watchより)はてなダイアリーキーワードが、インターネット独自のニュアンスを伝えるのにぴったりだと判断したためだそう。

昨年は、「ぬるぽ」「中の人」「テラワロス」「ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」など、「2ちゃんねる」をはじめとしたネット上で頻繁に使われていた105種類のキーワードが収録されたのだ。掲載にあたっては、はてなダイアリー・ユーザーが編集した内容のままを原則としているという。

今年は、95種類のキーワードが収録されたそうで、はてな上で発表された収録キーワードを見てみると、

ゲゲボドリンク
ジャイアンシチュー
萌バーガー
彦摩呂
エビ売れ
メンタルヘルス
風の息づかいを感じていれば、事前に気配があったはずだ
代打俺
急にボールが来たので(QBK)
さわやかヤクザ
炎上
ようつべ

などなど。2ちゃんねるだけでよく見かける言葉から、一般のニュースでも目にするものまで、多くのキーワードが採用されているのだ。それにしても「(QBK)」って(笑)。

さまざまな問題を抱えている2ちゃんねるだけど、現代文化の一端を形成しているのは事実。「現代用語」の収録を自任する事典なら、こうした語句の掲載は、やはり必須ではないだろうか。しかし、他の事典が追随する動きはないみたい。

ちなみに、収録キーワードの作成に携わったユーザーは、はてなから同書を贈呈されるとのこと。

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