「PSP」の売れ行きに急ブレーキ、年末商戦向けの受注が伸びず。

2006/11/06 06:30 Written by コ○助

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ハード・ソフトの売れ行きや話題性ともども、今年のゲーム業界を席巻した任天堂の「ニンテンドーDS」。いまや老若男女問わず、携帯ゲーム機と言えば「ニンテンドーDS」をイメージすると言っても過言ではないほど、大きな成功を収めているなりよね。コ○助も今年は「ニンテンドーDS」向けのソフトを10本ほど購入、従来から所有していた「ニンテンドーDS」のほかに「ニンテンドーDS Lite」を2台購入するなど、任天堂の業績にしっかり貢献しているなりよ(笑)。

そんな華やかな「ニンテンドーDS」の陰にすっかり隠れてしまっているなりが、2004年の同時期に発売され、当初は「ニンテンドーDS」を上回る期待と人気を集めていたのがソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の「PSP」。16:9ワイドスクリーン液晶や、独自の超小型光メディア「UMD」の採用で「映画や音楽が楽しめる」という触れ込みは、「携帯ゲーム機の進化もここまで!」と思わないわけにはいかない、ワクワク感に満ちた製品だったのは間違いないなりよね。

ただ、現状を見ても分かるとおり、発売から2年が経過した「PSP」の置かれている立場はかなり苦しいもの。世の中で話題になるのは「ニンテンドーDS」の話ばかりで、「PSP」の話題はそう大きな扱いにはならないなりよね。世界的には2,294万台(2006年9月現在)、国内で537万台を販売するなど、それなりには売れているハードには違いないなりが、今年7月末の時点で国内販売台数が1,000万台を突破した「ニンテンドーDS」の勢いが圧倒的すぎて、存在が霞んでしまっているのが現状なり。

こうした状況のまま突入する今年の年末商戦なりが、今年は据え置き型の新型ゲーム機の「Wii」と「プレイステーション3」が発売されるため、例年とは少し異なる様相を呈しているなり。「Wii」「プレイステーション3」「Xbox 360」「ニンテンドーDS」に、「PSP」を加えた5製品がゲームユーザーの財布を奪い合うことになるなりね。「PSP」にとってはライバルがかなり強力なので、今年の年末商戦では苦戦を強いられる可能性が高そうなりか。

実際、小売店からの年末に向けた商品受注はあまり伸びていないようで、その影響から年間の出荷目標も引き下げられたほど。ソニー本体の不振も相まって、「ソニーブランド失墜」の象徴的な製品のひとつとして挙げられることもあるなど、「PSP」を取り巻く環境は日増しに悪化してきているなりね。

なんだか暗い話ばかりが続いてしまったなりが、明るい話もないわけではないなり。プレステのソフトをPSP向けに配信するサービス「ゲームアーカイブス」が、今月から「プレイステーション3」向けに始まるなりね。初回出荷台数が10万台の「プレイステーション3」なので、いきなり「PSP」の売れ行きに大きな影響を与えるとは考えにくいなりが、「PSP」の将来像を占う意味でも注目しておきたいサービスなりよ。

参考までに、「ゲームアーカイブス」で配信されるタイトルをまとめておくなりね。

◎PS3「ゲームアーカイブス」内で配信されるPSP向けタイトル
・バイオハザード ディレクターーズカット(カプコン)
・コナミアンティークス MSX コレクション Vol.1(KONAMI)
・コナミアンティークス MSX コレクション Vol.2(KONAMI)
・ビジバシスペシャル(KONAMI)
・アークザラット(SCEJ)
・JumpingFlash!アロハ男爵ファンキー大作戦の巻(SCEJ)
・みんなのGOLF2(SCEJ)
・サイレントボマー(バンダイナムコゲームス)
・鉄拳 2(バンダイナムコゲームス)
・ミスタードリラー(バンダイナムコゲームス)

まだラインアップされたタイトルは少ないなりが、豊富なタイトルが発売されてきたプレステなので、これからどのようなタイトルが追加されるのか楽しみなりよ。「ニンテンドーDS」はまだまだ売れそうな気配なので、引き続き「PSP」は我慢の時が続きそうではあるなりが、これから「PSP」はどうなっていくのか、注目しておきたいところなり。

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