記憶に残る名選手、中日ひと筋15年の落合英二投手が引退へ。

2006/10/28 10:54 Written by コ○助

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中日の90年代後半以降を語る上で、欠かすことができない存在の落合英二投手。宣銅烈(ソン・ドンヨル)投手や岩瀬仁紀投手といったストッパーへの橋渡しをする、絶対的な中継ぎ投手として活躍してきたなりよ。もともとは主に先発で投げることの多かった投手なりが、当時の星野仙一監督に適正を見出され、中継ぎ投手に転向。そこからメキメキと頭角を現し、まだ投手の評価基準が「先発」と「ストッパー」しかなかった時代に、いち早く「セットアッパー」の地位を確立した投手でもあるなりよ。速球とコントロールの良さは一級品で、他球団がうらやむ戦力だったなりね。

ただ、37歳を迎えた今年のシーズンは主に2軍暮らし。開幕は2軍で迎え、6月27日には1軍昇格を果たしたものの、5試合に登板したのみで8月3日に再び2軍に降格。その後は1軍での登板機会はなく、先日の日本シリーズにも出場登録されることはなかったなりね。また、18日付けのサンケイスポーツには「17日までに球団から戦力外通告が言い渡された」「現役続行の気持ちもあるため、落合投手は返事を保留」との記事が載り、落合投手との別れまで、そう時間が残されていないことが明らかになっていたなりよ。

そして28日。中日スポーツの紙面で落合投手の引退が報じられたなり。球団から戦力外通告を受けたときには現役への迷いがあった落合投手だったなりが、他球団に移籍して現役に固執するよりも、15年間籍を置いた中日で野球人生に幕を下ろすほうを選択したなりね。中日スポーツの取材に対しては「今の段階で、皆さんにお話できることはないんです。時期がくれば、そういうことも話せるとは思いますが……」とコメントするのみで、具体的に「引退」の二文字が語られたわけではないなりが、近く球団に引退を正式に申し入れ、記者会見が行われるようなり。

球団からは戦力外通告と共に、すでに2軍投手コーチへの就任を打診されており、落合投手はこれを受諾する意向。15年来の生え抜き選手であり、面倒見の良さからチーム内で慕われる存在だった落合投手だけに、きっとコーチとしても後進の育成に心血を注ぐはず。若手の中から、次の「落合投手」を送り出せるよう、頑張って欲しいなりね。

463試合に登板、37勝45敗24セーブ。中継ぎ投手ゆえ、数字だけ見ると特筆すべきところはないなりが、中日ファンのみならず、野球ファンの記憶に残る名選手だったなり。

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