英インディー・レーベルの雄、ラフ・トレードが日本進出。

2006/10/26 23:08 Written by コジマ

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音楽界の権威や形式を打破し、1980年代にインディー・ブームを仕掛けた英レコードレーベルのラフ・トレード。小さなレコードショップから始まり、ザ・スミスやベル&セバスチャン、最近ではザ・ストロークスやザ・リバティーンズ、ベイビーシャンブルズなどのメガヒットバンドを多く手がけているインディー・レーベルの雄なのだ。

漫画「BECK」では“ナフ・レコード”のモデルとなるなど、日本でも音楽好きの間では知名度が高く、今年9月には創立30周年を記念し、デザイナーのポール・スミスやビョーク、ジャーヴィス・コッカー、ボビー・ギレスピー(プライマル・スクリーム)らが選んだコンピレーション・アルバム『The Record Shop- 30 Years Of Rough Trade Shops』を発売したラフ・トレードが、スチャダラパーらを手がける日本のレーベルFIVEMAN ARMYを手を組んで、日本でのレーベルを立ち上げたのだ。

その名もずばり、ラフ・トレード・ジャパン。作品のリリース開始は12月で、第1弾は、先日、ソロ活動を並行して行うことを発表したストロークスのギタリスト、アルバート・ハモンドJr.(カントリーミュージシャンであるアルバート・ハモンドの息子)のアルバム『Yours To Keeps』で、12月6日に発売するとのこと。

このほか、04年にサマーソニックで来日したザ・ヴェイルズ(XTC初期のキーボード奏者、バリー・アンドリュースの息子、フィン・アンドリュースがフロントマンを務めるバンド)のセカンド・アルバム『ナックス・ヴォミカ』など、イキのいいバンドの作品が4タイトルをリリースするようなのだ。

それだけでなく、日本のミュージシャンも傘下のレーベルからリリースしていくことも計画しているのだとか。UK屈指のインディー・レーベルで、日本のミュージシャンにもファンが多い。一時廃業も噂されるほどの低迷から世界の表舞台に復活した不屈の魂と鋭い先見性を、日本でも発揮してくれることに期待したいのだ。

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