世界初のガラス製CD、音質劣化のない「夢」の値段は1枚98,700円。

2006/10/22 12:42 Written by コ○助

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CDが世に出たとき、よく宣伝文句として使われていたのは「カセットテープに比べて高音質」「デジタルなので音が劣化しない」「音楽を聴くのに最高」といった文言の数々。でも、CDが初めて発売(1982年)されてから四半世紀近くが経ち、CDがどのようなモノなのか広く認知されるようになり、評価も少しずつ変化してきたなりよね。

そもそもCDは録音する際に音が劣化する(サンプリング周波数44.1kHzに圧縮)ので、音楽を聴くための理想的なメディアではないということ、日光や温度などの影響を受けてメディア自体が劣化する可能性があるということ、20〜30年程度の「寿命」があることなどなど。まあMP3など、CDの音源にさらに圧縮をかけた音楽を聴くのが当たり前になった昨今、それほどCD以上の音質を求めない人が多いのもまた事実ではあるなりが……。

でも、一方では少しでも良い音質で、原音に近い音質で聞きたいという「こだわり派」も多いため、音楽メディアの飽くなき音質の追求は引き続き行われているなりが、CDの高音質化のひとつの提案として、「世界初」の新しいメディアが登場したなりよ。それが「ガラス製のCD」。従来のCDは主にプラスチック製なりが、それに比べると飛躍的に音が良く、理論上は音が劣化しないという「夢のCD」なりね。

毎日新聞によると、この「ガラス製のCD」を開発したのはN&Fレーベルの録音家、福井末憲さんと、共同で研究に取り組んだトエミ・メディア・ソリューションズ社の技術者、池田貢課長。音が良い理屈は明快で、レーザーで読み取る情報面の透明度がプラスチックよりもガラスのほうが高いから。また、音質が劣化しないのは、日光や温度の影響を全く受けないからだというなり。そして、「試聴した音楽評論家らからは、実際の演奏通りに聞こえると、驚嘆の声が上がる」(毎日新聞より)というほど、従来のCDの常識では考えられないような音を奏でるなりね。

この「ガラス製のCD」を採用した商品の第一弾はすでに発売されているなりが、1枚1枚手作りのため、価格はかなりお高い1枚98,700円。まだまだ相当なマニアでなければ手が出せない価格なりが、大量生産が可能になれば、当然もっと安くなるはず。「音楽評論家が驚嘆の声を上げる」のが本当だとすれば、大いなる可能性を秘めているのは確かなりよね。そう遠くない将来、「ガラス製のCD」は一般的なものになるのかどうか。東京・秋葉原の石丸電気や渋谷のタワーレコードでは試聴コーナーを設ける予定があるようなので、気になる人はぜひ自分の耳で確かめてみてくださいなり。

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