ハロウィン近し、カボチャ襲撃にご用心? 米ボストンで。

2006/10/09 11:10 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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先日、次女の幼稚園で遠足があり、近くの農園にカボチャを採りにいってまいりました。干草を敷き詰めた荷台に乗って、それをトラクターで引いてもらい、農園の中をガタゴトと走り回る「ヘイライド」。とうもろこしの幹で作った迷路。ロバや七面鳥もいたし、お目当てのカボチャも手に入れて、次女とワタクシも楽しいひと時を過ごしました。

そんな感じでアメリカでは今、月末のハロウィンに向けてお祭りムードが漂い始めております。カボチャをデコレーションしたり、家の外を飾りつけたり、コスチュームの準備をしたり、と忙しくなってまいりました。しかもハロウィンが終わっても次はサンクス・ギビング(感謝祭)、その次はクリスマスと……年が明けるまで祝い事ばっかや(笑)。暗くて寒い冬という季節柄か、逆にセレブレーションはがっつりやりましょう! って心意気が聞こえてきそうです。

話はそれましたが、ハロウィン。悪霊や魔女が関連しているという、ちょっとばかりオカルト風な行事でもあるため、この季節は「肝試し」や人を驚かせる「イタズラ」も盛んになります。こういうのに人の迷惑も顧みず燃えちゃう輩も数多く登場する秋の夕暮れ。ボストンではこのイタズラに危うく命を落としかけて、大変ご立腹の女性がいらっしゃるそうです。

マサチューセッツ州、ボストンにお住まいのリリー・キャロルさん52歳。先日仕事が長引いたため、なかなか家路につけませんでした。そして深夜近くになってやっと帰宅することが出来たのですが、その途中、ハイウェイを車で走ってとある陸橋の下を通り過ぎようとした時、突然目の前に人の頭ほどの物体が飛んできて彼女のフロントガラスに激突したのです。

その衝撃でフロントガラスは粉々、彼女は腕にガラスの破片が刺さって大怪我してしまいます。それでもハンドルを握り締めて、安全な車道脇になんとか車を停止させることが出来たキャロルさん。命に別状がなくてなによりです。もちろんその後は病院に運ばれてケガの治療を受けなければなりませんでしたが……。

落下してきたのは丸ごとのカボチャ。何者かが陸橋の上から下を通過する車に向かって無差別に投げつけていたらしいのです。実は同様のイタズラが、ボストン市内ではここ数週間の間に他でも起こっており、警察は悪質な行為だとして捜査中だとか。犯人を探し出す情報を一般から求めているそうです。

命を取り留めたキャロルさんですが、「面白いと思ってやったイタズラだろうけど、そのバカみたいな行動で被害をこうむって、車の修理やらケガの治療代を払うのは私なんですからね!」とごお怒りだそうです。

そりゃそうだ。

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