YouTubeの売却先はどこに? GoogleやYahoo!の名前も浮上。

2006/10/08 10:13 Written by コ○助

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いまやネットにそれほど詳しくない人でも、「YouTube」と聞けば「あぁ、あの動画が見られるサイト」との答えが返ってくることが珍しくなくなってきた昨今。一般紙や雑誌、テレビでも「YouTube」の名前を見かけるようになるなど、米国のサービスがここまで認知度を高めてきているのは異例の展開なりよ。爆発的なブームになってからまだ一年も経っていないなりが、「動画共有サイト」の先駆者にして独り勝ちのサイトとして、「違法動画の巣窟」という暗黒面を抱えながらも、日に日にYouTubeの利用者は増えているなりよね。

そんなYouTubeに売却の噂が出始めたのは今年の夏頃から。米国の4大ネットワークのひとつ、CBSが買収に乗り出しているとの噂が出た(のちにCBS側が否定)ほか、YouTubeがYahoo!の財務担当上級副社長を務めたギデオン・イー氏をCFO(最高財務責任者)として招聘したことで、「株式市場への上場か売却を狙っているのでは」との噂が加速し始めているなりよ。ただ、冷静に考えればまだ明確なビジネスモデルを打ち出すことができず、違法動画の対処に苦慮しているYouTubeが上場するのは難しいのが現状。そのような状態でも驚異的な勢いで勢力を拡大するYouTubeに興味を持つ企業は多いことから、「eBay、Disney、Viacom、AOL、Yahoo、News Corp」(CNETより)などの大企業に売却交渉を持ちかけているとの噂が強まっているなりね。

そして売却先の名前として急浮上してきたのがGoogle。6日にウォール・ストリート・ジャーナルが報じたところによると、現在、GoogleとYouTubeは交渉の真っ只中にあり、その売却額は16億ドル(約1,900億円)にも上るというなりね。Googleが狙うのは、YouTubeが持つ圧倒的なトラフィック数。Googleは自社でも同種サービスの「Google Video」を抱えているなりが、YouTubeには完敗している状態のため、YouTubeを買収することで動画共有サービスの分野の圧倒的なシェアを確保したい考えのようなりよ。もちろん、それだけのトラフィック数が広告媒体として魅力的ということもあるなり。

また、GoogleのライバルでもあるYahoo! も、実際にはまだ何もアクションを起こしていないものの、YouTubeの買収に関心を示しているのだとか(読売新聞より)。Googleとの売却交渉がまとまる確率は「五分五分」といったところのようなりが、Googleと破談しても次にYahoo! が控えているとなると、どこかの企業の手に渡るのはもう時間の問題なのかもしれないなりね。

独自性が失われたり、使い勝手が悪くなったりする危険性があるため、大きな企業の傘下に入ることを歓迎するユーザーは皆無だと思うなりが、これもYouTubeが恒久的に生き残るためには避けては通ることができないステップ。これからしばらくYouTubeの行方を気にしておく必要がありそうなりね。

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