米ミズーリ州、警察署長が巻き込まれた赤っ恥事件。

2006/10/04 12:33 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール真木はセントルイス在住ですが、正確にはセントルイス郡にあるボールウィンという町に住んでおります。セントルイス市自体は比較的小さいエリアで、それを囲んでいる郊外住宅地が大きくなっているのです。ちなみに同名の地名が山ほどあるアメリカにおいて(例えばアニメーションの「シンプソンズ」に登場するスプリングフィールドという町名は、アメリカ中に存在します)、ボールウィン "Ballwin" はたったひとつしか存在しないんだとか。ええ、なんの役にも立たないトリビアですが(笑)。

ところで我らがボールウィンの警察。ウォール真木もスピード違反で何度かお世話になっておりますが、そこの署長であるジェイムス・ウィーダーマン氏が家族のせいでとんだ赤っ恥をかいてしまいました。

先週末のこと、セントルイスの近郊セント・チャールズで若い警察官2人がパトロール中だとして、通りすがりの車を停車させていました。なにやら捜査中だとして覆面パトカーで近寄り、運転手の免許証をチェックしていたのですが、その彼らに停められた人々の中には仕事帰りのこれまたポリスマンもいたのだとか。

そしてその当の警察官トム・ニール巡査は、自分の車を停止させた警察官の言動にどうも「胡散臭さ」を感じ取りました。大体管轄違いのボールウィン警察がどうしてここでパトロールをしているのか? どうも嘘っぽい。そこでニール氏は自分の身元を知らせると、無線で自分の警察署に連絡を取ってみようじゃないか、と詰め寄りました。

それを聞いて驚いたのが相手の警察官。そりゃそうです、実はまっかな偽者たちだったのですから。彼らは血相を変えて自分たちのパトカーに飛び乗って逃走してしまいました。彼らを取り逃がしてしまったニール巡査ですが、さすが訓練された警察官。ナンバー・プレートをしっかり記憶して警察データから直ぐに所有者を調べあげたのです。驚いたことに、なんとその車は本物のパトカーで、しかもボールウィン警察署のボスの所有物。

これは一体何ごとだっ? とニール氏はすぐに住所を頼りにウィーダーマン宅に向かいました。そこで発見したのは……そう、先ほどの偽ポリスマン。パトカーを盗みドライバーたちをドッキリな目にあわせていたのは、なんと署長の実の息子とその友人だったのです。

父親の車をナイショで拝借し、楽しいドライブってのはまあ若者ならよくある行動ですけど、あいにくパトカー使って警察の真似ごとはいけません。軽犯罪がっつりです(笑)。署長もバカ息子の軽はずみな行動に、しっかりお灸をすえないと部下たちにも顔がたちませんねぇ。

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