お弁当からフランス料理まで、世の中にはさまざまなケータリングサービスがあるのだけど、なんと、回転寿司の出張サービスまで登場したのだ。組み立て式の特注ベルトコンベヤーを設置して、会場は一瞬で回る寿司屋さんに。本物の寿司職人2人が握り、威勢のいい声で盛り上げるなど、イベントで人気なのもうなずけるのだ。

寿司のケータリングサービスは、職人さんがその場で握ってくれる形のものを大きなパーティーなどでたまに見かける。この回転寿司の出張サービスを行っている愛知県瀬戸市の回転寿司チェーン「寿司処　角」の角田幸吉社長も、こうした職人出張形式のケータリングサービスで地元の福祉施設を慰問していたそうなのだ。その際に思いついたのが、回転寿司の出張サービス。今では、福祉施設だけでなく、企業や子供会などのパーティー、一般家庭からも注文があるそうなのだ。

「寿司処　角」は、昨年に地元・瀬戸市で開催された愛知万博（愛・地球博）にも出店しており、万博のキャラクター「モリゾー」と「キッコロ」をかたどった押し寿司を作っていたそうなのだ。愛知県を中心に評判の回転寿司チェーンなのだとか。

料金は、機材一式と職人2人で2万5000円（寿司代は別料金）とのこと。寿司代がどれくらいかかるか分からないけど、東京すしアカデミーの職人出張ケータリングサービスが50名用プラン（握り寿司300貫＋細巻50本）で20万円となっているので、職人出張型よりははるかに安上がりのようなのだ。

「寿司処　角」がこのサービスを始めたのが2年数カ月前とのことだけど、岡山県の回転寿司チェーン「マリンポリス」も同様のサービスを結構前から行っているようなのだ。こちらの公式サイトでは、出張サービスのようすが動画で見られるのだけど、想像とちょっと違う気が……。でも、みんな楽しそうなのだ。

どんなケータリングサービスよりも外食気分が味わえる回転寿司。出歩きたくても出歩けない人たちにとってはありがたいことなのだ。関東でもサービスが始まったら、ウチのばあちゃんのところにも呼ぼうかなあ。