文化庁、日本を代表する「メディア芸術100作品」を選出。

2006/10/01 15:37 Written by コ○助

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日本のマンガやアニメ、ゲーム、音楽、映画など、いわゆるサブカルチャーが世界的に高い評価を受けるようになり、近年は国を挙げて振興に向けた取り組みが行われているなりよね。そうしたサブカルチャーの中でも、特にメディアに関するものにスポットを宛てた「メディア芸術100選」を文化庁が7月13日から8月31日の50日間に渡って一般公募していたなりよ。

「メディア芸術100選」は、文化庁が日本のメディア芸術の創造と振興を目的に1997年から毎年開催している「文化庁メディア芸術祭」の10周年メモリアル企画。 アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4つのジャンルにおける、現在・過去問わずに優れた作品の中から、一般や芸術に関わる専門家(文化庁メディア芸術祭歴代受賞者、同歴代審査員を含むアーティスト・編集者・評論家など)の投票によって100作品を決めるものなり。そして、33,884名(209,284票)の投票によって選ばれた100作品が9月29日に発表されたなりね。

それでは各ジャンル、どのような作品が発表されたのかを見ておくことにするなり。

◎マンガ部門
AKIRA/あずまんが大王/うしおととら/おおきく振りかぶって/風の谷のナウシカ/寄生獣/ジョジョの奇妙な冒険/スラムダンク/DEATH NOTE/動物のお医者さん/ドラえもん/ドラゴンボール/のだめカンタービレ/鋼の錬金術師/HUNTERxHUNTER/火の鳥/ブラックジャック/HELLSING/ベルセルク/北斗の拳/蟲師/MONSTER/幽遊白書/よつばと!/ONE PIECE

◎アニメーション部門
AKIRA/カードキャプターさくら/風の谷のナウシカ/かみちゅ!/機動警察パトレイバー2 the Movie/機動戦士ガンダム/機動戦士ガンダム 逆襲のシャア/機動戦士Zガンダム/銀河英雄伝説/紅の豚/クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲/攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX/GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊/新世紀エヴァンゲリオン/涼宮ハルヒの憂鬱/千と千尋の神隠し/天空の城ラピュタ/となりのトトロ/ドラえもん/ドラゴンボールシリーズ/鋼の錬金術師/鋼の錬金術師シャンバラを征く者/蟲師/もののけ姫/ルパン三世カリオストロの城

◎エンターテインメント部門
ウゴウゴルーガ/オセロゲーム/機動戦士ガンダムプラモデルシリーズ/ゲームボーイ/ゴジラ/ゴレノゴシリーズ/人生ゲーム/スーパーマリオブラザーズ/スペースインベーダー/ソーシャル・ネットワーキングサービス『mixi』/ドラゴンクエスト/ドラゴンクエスト3〜そして伝説へ…〜/ドラゴンクエスト5〜天空の花嫁〜/24時間戦えますか/ニンテンドーDS/ピタゴラスイッチ/ファイナルファンタジー7/ファミリーコンピュータ /ぷよぷよ/プレイステーション/プレイステーション2/ポケットモンスター/ミニ四駆/メタルギアソリッド/やわらか戦車

◎アート部門
アトムスーツプロジェクト/アルプス一号/映像装置としてのピアノ/NHKスペシャル『驚異の小宇宙人体2 脳と心』/MPIxIPM/オープンスカイ/かぼちゃ/坂本龍一OPERA"Life CG"/時間層2/視聴覚交換マシン/Six String Sonics,The/首都圏清掃整備促進運動/肖像・ゴッホ/女優降臨シリーズ/太陽の塔/突き出す・流れる/TV WAR/電気服/天井の絵/YES(イエス)・ペインティング/ドグラマグラ/Bitman/ビデオ・レター/ヒロポン/明和電機ライブパフォーマンス/湧然する女者達々

選出された作品をザッと見渡してみると、全般的に投票している世代が若く、「日本のメディア芸術」を謳う割にはかなり偏りがある印象。いずれの部門も昭和時代の「名作」と呼ばれるような作品があまりに少なく、団塊Jr.世代よりも下からの投票が目立つように感じるなり。

この「日本のメディア芸術100選」の発表を受けて、ネットにはさまざまな反応が現れているなりよ。「カードキャプターさくらやかみちゅ!、涼宮ハルヒは芸術なのか……」「ジョジョやドラゴンボールがあって、なぜスラムダンクやこち亀はないんだろう」「ちびまる子ちゃんやサザエさんが入っていない理由がわからない」「明和電機よりも電撃ネットワークじゃないのか」などなど、概ね批判的な意見が渦巻いているなりよ。

また、アニメ部門に選出されている「涼宮ハルヒの憂鬱」について、文化庁が「自由記入欄で多くの票を集めた」と説明していることに、「信者が総出で投票した結果なのは明らか」と、選考方法を疑問視する声も。確かに、ほかの作品の顔触れを見ても、公平な視点で選ばれたとは言い難いものがチラホラと見られるなりよね。

皆さんは「日本のメディア芸術100選」を見て、どんな印象を持ったなりか? 

ちなみに今回選出された100作品は、来年1月21日から国立新美術館(東京・六本木)で開催される「メディア芸術祭10周年企画展」に展示される予定なので、気になる人はぜひ足を運んでみてくださいなり(概要は10月19日に発表)。

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