聞こえなかったらオジサン? 「大人には聞こえないダンスミュージック」。

2006/09/30 18:30 Written by コジマ

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コンビニエンスストアの前にたむろする若者たち。日本でよく見かける光景だけど、それは国が変わっても一緒。英国でも問題となっているようなのだ。そこで、英ウェールズのセキュリティー会社が考案したのが、「Mosquito」というノイズ発生装置。昨年末にちょっとした話題になったのだけど、聞こえる音域(可聴域)が年齢と共に狭くなることを利用して、若者しか聞こえない超高音域(14〜15キロヘルツ)のノイズを発生させるスピーカーなのだ。

これを試験的に設置したコンビニエンスストアでは、普段たむろしている若者たちが「頼むから音を止めてくれ」と訴え、店主が「あー、それは鳥除けの装置なんだ。鳥インフルエンザを防ぐためだから無理だね」と説明すると、店頭から退散したというから、その効果は絶大なのだ。

このノイズは、20〜30歳代の人には聴き取れないとされているのだけど、BBCのサイトにある音源を再生してみると、蚊の羽音のようなキンキンとした音が31歳のぼくでも聞こえたのだ(ちなみに、笑い声や「カンカン」といった音は背景音)。人によっては頭が痛くなったり気分が悪くなったりするそうなので、ご注意を。

これに対し、若者たちが一斉に“反旗”を翻した。まずは今年6月、「Mosquito」の音源を利用した携帯電話用「大人には聞こえない着信音」が学生や生徒の間で大流行。授業中に着信しても先生には気付かれないため、好評なのだとか。

そして今回リリースされたのが、「大人には聞こえないダンスミュージック」。正式なタイトルは「Buzzin'」で、「大人には聞こえない着信音」を配信している英Mozzy Tones社がプロデュースし、普通のダンスミュージックに「Mosquito」音源を重ねたものになっている。どうやら本来の「Mosquito」音源よりだいぶ聞こえるようになっているらしく、キンキンしてかなりうるさいのだ。同社の公式サイトでmp3音源と携帯電話用着信音が購入できるので、興味のある方はどーぞ。

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