日本テレビ、「テレビ放送と全く同じ内容の番組」をFOMAに配信へ。

2006/09/26 04:05 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


各キャリアとも高速な第3世代ケータイが主流となったことに加え、ワンセグの登場によって勢いが加速してきた「放送と通信の融合」。この未来像が語られ始めた当初は絵に描いた餅といった趣が強く、なかなか携帯電話でテレビ番組を見るというイメージが湧きづらかったなりが、今ではすっかり違和感なくユーザーに受け入れられてきたなりよね。そうした「放送と通信の融合」をさらに推し進めるべく、日本テレビとNTTドコモが何やら面白いことを仕掛けるようなりよ。

それは日本テレビの地上波で放送された番組と全く同じ内容のものを、NTTドコモのFOMA向けに配信するというサービス。どのような番組が配信されるのか、細かい情報は現時点ではアナウンスはされていないなりが、日本経済新聞によると「視聴者は番組を見逃しても、携帯のネット配信機能を使って好きな時に見ることができる」のだそう。無料/有料なのかも気になるところなりが、「CMをカットして番組をそのままネット配信する」とあるので、恐らく数百円レベルでの有料配信になるものと思われるなり。

こうした番組配信をいち早く可能にしたのは、日本テレビとNTTドコモが共同出資(両社50億円ずつ、計100億円)で有限責任事業組合(LLP)「D.N.ドリームパートナーズ」を設立しているから。「D.N.ドリームパートナーズ」設立の目的はワンセグを使った「放送と通信の融合」の推進がメインなりが、ほかにも制作費を負担する形で、初めから携帯電話への配信を想定した番組制作をすることなどがあるなりね。そのため、ほかのテレビ局よりもスムーズに配信に乗り出すことができるわけなり。

ちなみに、「D.N.ドリームパートナーズ」の第一号投資案件がアニメ版の「デスノート」(10月3日スタート、深夜24:56〜)になることは、すでに明らかにされているなりよ。これがイコール番組配信の第1弾になるのであれば、テレビで放送された「デスノート」がそう時間を置かずFOMAでも見られるという、視聴者にとっては嬉しい環境が10月には完成するなりね。見逃した番組を好きなときに、好きな場所で見られる。まさに「放送と通信の融合」なり。

今後は「D.N.ドリームパートナーズ」の投資案件がもっと増えていくだろうし、ほかのキャリアやテレビ局も虎視眈々と参入の時期を探っているはず。そう遠くない将来、自宅のテレビで番組を見るよりも、携帯電話で番組を見るのが当たり前の時代が来る……かもしれないなりね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.