日本ハムの金村暁投手、「絶対に許さない」と監督批判も一転謝罪。

2006/09/25 14:09 Written by コ○助

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シーズンも終盤に差し掛かると、気になってくるのは各選手の個人成績の行方。タイトルとは少し遠い位置にいる選手でも、「今年は二桁勝利だった」「3割打った」といった一定ライン超えができるかどうかにも注目が集まるなりね。チームが優勝争いとは遠い位置にいる場合には、個人成績が各選手の来季契約に影響することに配慮して、監督もそれなりの起用法を考えるものなりが、チームが優勝争いの渦中にいる場合には話は別。勝ちにこだわらなければならないため、時に非情な采配を振るうこともあるなりね。野球がチームスポーツである以上、それは選手もファンも「暗黙の了解」として受け止めているものなりよ。

でも、そうした「暗黙の了解」を破ってしまった選手がいるなり。日本ハムのエースと呼ばれて久しい金村暁投手が、自身へのヒルマン監督の起用法を公然と批判したなりよ。

事の発端は24日に行われたロッテ戦でのこと。先発した金村投手は5年連続二桁勝利を賭けて今シーズン最後の登板だったなりが、勝利投手の権利を得る目前、5回の裏に満塁のピンチを招いてしまったなりよ。この時、日本ハムが3点リード、アウトカウントも2つ。あと一つアウトを取れば金村投手に勝利投手の権利が転がり込んで来る場面だったなりが、ヒルマン監督はここで投手交代を決断。その時点で金村投手の勝利投手の権利は消え、5年連続二桁勝利のラインも超えることができなくなったわけなり。さらにバツが悪いのは、結局後続が打たれてしまい、日本ハムは敗戦してしまったなりね。

それだけ聞くと「あと一人くらい投げさせても良かったのでは」と感じる人もいると思うなりが、この日の金村投手の投球内容はフラフラで、4回までに6安打も打たれていたなりね。5回の満塁のピンチもヒットと四球で自ら作ったものなので、ヒルマン監督としてもギリギリまで交代期を引っ張ったと言えるなりよ。日本ハムはプレーオフに1位で通過できるかどうかの大事な時期。試合を見ていたファンは、概ねヒルマン監督の采配に理解を示しているようなり。

ただ、金村投手は自身の記録が途絶えてしまったことに腹を立ててしまったなりね。「外国人の監督は個人の記録なんてどうでもいいんじゃない。絶対に許さない」(ニッカンスポーツより)、「批判って書いていいっスから」(中日スポーツより)と、公然と監督批判をしてしまい、それがスポーツ紙に大きく取り上げられてしまったなりよ。ネットでも「金村が公然と監督批判!」と大きな騒動に発展、金本投手の公式ブログにも批判の書き込みが殺到してしまったなり。

これを受けて、金村投手が公式ブログに次のような謝罪コメントを掲載しているなり。

 ファンの皆様本当に申し訳ありませんでした。チームが一丸でプレーオフ一位通過を狙っているなか、自分勝手な発言で監督コーチ、球団、選手、そしてファンの皆様を失望させてしまいました。深く反省しています。今思えばなぜあんな感情を出して言ってしまったのか、冷静になった今後悔しています。弁解するつもりはありませんが、自分の事しか考えてないということは決してありません。試合後記者の最後の質問で、自分の成績の事を言われたとき、抑えていた自分の身勝手な感情が爆発してしまいました。言ってしまった事は事実です。これから球団の方と話し合いをして、責任をとりたいと思っています。ファンのみなさんの信用を得る事はできないかもしれませんが、今後の僕の姿を見て再び信用を取り戻せるように努力していきたいと思います。僕はチームとファンを心から愛しています。一社会人、家族ある身として許されない行為でしたが、反省して、切り替えて、もしプレーオフに投げられるのであれば、精一杯チーム、ファンの為に頑張りたいと思います。最後にもう一度、今回の件、僕の自分勝手な言動により、関係者、多くのファンを傷つけてしまったこと心から反省しています。(公式ブログより)

チームスポーツの中で、監督批判はタブー中のタブー。メジャーリーグでは監督批判をした選手が即刻解雇されたり、トレードに出されたりすることがしばしばあるなりが、金村投手にも何らかの処分が下ると思われるなりよ。長年、日本ハムのエースとして活躍してきた金村投手だけに、大きな代償を払うことにならなければ良いなりが……。今オフ、日本ハムが下す決断から目が離せないなりね。

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