盗難車を運転できずに立ち往生、少年が助けを求める。

2006/09/22 13:17 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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善良な市民が、知らず知らずのうちに犯罪者の手助けをしてしまう……。あってはならない珍事件が、先日アリゾナ州最大の都市フェニックス近郊で起こったそうです。同市の東部に位置するメサ市、ここで14歳になる少年が乗用車を盗み出し、そのまま車で逃走しようとしていました。ところがこの犯人、車の運転はからきし。シフト・バーをリバースにいれたまま動けなくなってしまい、立ち往生してしまったのです。

困り果てた少年は窃盗をあきらめてそのまま立ち去るかと思いきや、なんと近所の人々に助けを求めちゃったんだとか(笑)。そして、これまた驚いたことに15人以上の善良な市民がその少年の「救出」にあたり、車を押して車道から安全な場所まで移動させてくれたのだそうです。運転手席に座る少年の年齢があまりにも若すぎるという事実には、誰一人として疑問を抱かなかったんですね……。

さて、車を移動させてもらって一安心(?)の犯人。しかし彼はマニュアル車の扱い方が全然わからない無免許ドライバーです。彼は度胸のあることに、今度は誰か自分にドライビング・レッスンをしてもらえないかと、人々に助けを求めるのでした。ここでも常識で考えれば何かがおかしいことに気が付きそうですが、誰として疑問に思わなかったのでしょうか。

結局そこに居合わせたマルガリータ・ウッズという親切な女性が、最初ウィンドウ越しに少年にいろいろ指示を出しはじめ、とうとう最後には即興の教習官兼ナビゲーターとして。、わざわざ助手席に乗り込んで、少年が無事「盗難車」とともに帰途につけるよう、知らずのうちに手助けしはじめてしまったとか。なんだかなぁ(笑)。

その後、蛇行する車を別の市民らが目撃し、警察に通報。やっとこのとで少年は御用となったそうです。マルガリータさんも同時に職務質問されたそうですが、すぐにおとがめナシとして解放されたとか……。めでたしめでたし(?)

しかし本当に、どうして誰も気がつかなかったんですかねぇ?

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