かつては高視聴率の作品を連発、「名作」と呼ばれるようなドラマを次々と世に送り出していたフジテレビ。ここ数年はその勢いが失速傾向にあり、日本テレビやテレビ朝日にお株を奪われることも多くなってきたなりが、これまで蓄積してきた豊富な過去のドラマ資産はテレビ各局の中でも随一と言えるなりよ。

そんなフジテレビが、ドラマ資産の「活かし方」として新たな提案をすることになったなり。これまで過去に放送されたドラマはDVDなどのパッケージにするか、地上波やCSの再放送枠で放送するケースがほとんどだったなりが、フジテレビが10月から始めるのは、過去の「名作」に付加価値を付けてゴールデンタイムに放送するというもの。体裁的には再放送には違いないなりが、同局広報は「『再放送』という表現はしないでください」（ニッカンスポーツより）と強調しているなりよ。あくまでも厳選に厳選を重ねてゴールデンタイムに放送するので、通常の再放送とは同じくくりで考えて欲しくない、ということのようなり。

この「名作」ドラマを放送する枠は「ドラマレジェンドスペシャル」。毎週放送されるわけではなく、不定期にゴールデンタイムに出現する枠なりよ。第一弾に選ばれたのは、1999年1月に放送され、32.3％の高視聴率を記録した「古畑任三郎vs.SMAP」。本編に加えて、過去に放送された同シリーズの名場面などを紹介しながら古畑任三郎の人物像に迫るコーナーを用意するというなり。初めて同シリーズを見る人でも楽しめる構成にするなりね。

ただ、少し心配なのは視聴者の反応。この企画を「ゴールデンに再放送を流すなんて、フジテレビの企画力が落ちた」と感じるのか、それとも「また見たかった作品をゴールデンタイムに見られるのは素晴らしい」と賛辞を送るのか、評価が分かれそうな気配なりよ。個人的にはビデオやDVD化されている作品を再びテレビで放送する意義は低いと感じているので、ちょっと前者寄りのスタンスかもしれないなり。皆さんはフジテレビの名作ドラマ枠の新設、どう思うなりか？

☆注目のスペシャルドラマ（9月〜10月）
09月23日「電車男デラックス〜最後の聖戦」※書き下ろし新作
09月23日「特命係長只野仁スペシャル'06」
09月26日「恋のから騒ぎドラマスペシャルIII」※人気シリーズ新作
09月30日「喰いタンスペシャルin香港」
10月03日「アンフェア『コード・ブレーキング−暗号解読』」※書き下ろし新作
10月03日「再会〜横田めぐみさんの真実」
10月09日「古畑任三郎vs.SMAP」※1999年放送作
10月22日「天使の梯子」※映画「天使の卵」の続編
10月30日「ちびまる子ちゃん」※実写ドラマ化の第2弾