第76回アカデミー賞外国語映画賞部門、日本代表が決まる。

2006/09/16 09:38 Written by コ○助

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来年2月25日に米国で開催される、最も華やかな映画祭・アカデミー賞。注目のノミネート作品が発表されるのは少し先、年明け後の1月23日なので、まだそれほど盛り上がるような話題は出ていないなりよね。でも、ノミネート作品が発表される前からチェックしておきたい作品の話題が出ていたなりよ。

それは第76回アカデミー賞の外国語映画賞部門に、日本から出品される作品が決まったこと。この部門はその名の通り、英語以外の言語で作られた映画が世界中から出品される部門なりが、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーから依頼を受けた日本映画製作者連盟が毎年選考を行った上で、日本からも1本は必ず出品されているなりね。出品された多数の作品の中からノミネートが選抜されるという流れのため、出品自体は大げさに騒ぐことではないなりが、今年の邦画の中では高い評価を受けた作品、という意味では注目しておく必要はあるなりよ。

参考までに、1990年以降、どのような作品が出品されているのか、簡単に振り返っておくなり。(☆はノミネート)

1990年 「死の棘」監督:小栗康平
1991年 「八月の狂詩曲」監督:黒澤明
1992年 「女殺油地獄」監督:五社英雄
1993年 「まあだだよ」監督:黒澤明
1994年 「平成狸合戦ぽんぽこ」監督:高畑勲
1995年 「深い河」監督:小栗康平
1996年 「学校II」監督:山田洋次
1997年 「もののけ姫」監督:宮崎駿
1998年 「愛を乞うひと」監督:平山秀幸
1999年 「鉄道員(ぽっぽや)」監督:降旗康男
2000年 「雨あがる」監督:小泉堯史
2001年 「GO」監督:行定勲
2002年 「OUT」監督:平山秀幸
2003年☆「たそがれ清兵衛」監督:山田洋次
2004年 「誰も知らない」監督:是枝裕和
2005年 「血と骨」監督:崔洋一

黒澤明、小栗康平、宮崎駿、是枝裕和……。国内外で高く評価されている監督の作品が毎年出品されているなりが、実際にノミネートまでたどり着けたのは、1990年以降の16年間で「たそがれ清兵衛」の1作のみ。ノミネートされるだけでも高いハードルが待ち構えていることが分かるなり。

そんな外国語映画賞部門に、今年度の「日本代表」として出品されることが決まったのは「フラガール」(監督:李相日、9月23日から公開)。寂れ行く炭坑の街を再生するための一大プロジェクト「常磐ハワイアンセンター(現在のスパリゾートハワイアンズ)」設立の過程を描いた感動の実話を、松雪泰子主演で描いた作品なりよ。試写会などですでに観た人の感想がYahoo! ムービーに寄せられているなりが、5点満点中4.4点と、公開前の評判は上々なりね。

果たして「フラガール」はアカデミー賞ノミネートの快挙を成し遂げることができるのか。そして、その先に待つものは……。ノミネートの発表は来年1月23日なり。

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