セルティック・中村俊輔選手、芸術的FKでチャンピオンズリーグ初ゴール。

2006/09/14 07:19 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


W杯を上回るといわれる注目の大会、UEFAチャンピオンズリーグが開幕し、初日の稲本潤一選手が所属するガラタサライ(トルコ)に続いて、13日には中村俊輔選手が所属するセルティック(スコットランド)がアウェーでマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)と対戦した。眠い目をこすりながら観戦したサッカーファンも多いのではないだろうか。しかし、そんな眠気を吹っ飛ばすような劇的なシーンが見られたのだ。

2-1とセルティックが1点を追いかける展開だった前半43分、中村選手がフリーキックのチャンスから直接狙ったシュートは、低い弾道で右カーブを描きながらゴールに吸い込まれた。相手ディフェンダーやキーパーがほとんど動けないほど強烈なシュートで、ゴール前に作られた壁の低い位置からキーパーと逆方向を正確に狙うあたりは、中村選手らしいと言えるのだ。日本人選手のゴールはチャンピオンズ杯時代に奥寺康彦(現横浜FC社長)以来で、現行大会になってから初の快挙だそう。YouTubeでは早くもこのゴールシーンがアップされているので、気になる人はどーぞ。

試合は、セルティックが中村選手のこのゴールで強豪マンチェスター・ユナイテッドとのアウェー戦にもかかわらず前半を同点で折り返すという大健闘をしたのだけれど、後半開始早々にマンUのオーレ・グンナー・スールシャール選手がゴールを決めて引き離し、この1点を守りきって勝利。うーん、初ゴールに勝利とはいかなかったのだ。けれど、今季プレミアリーグで全勝と絶好調のマンUをアウェーでここまで苦しめたことは、セルティックの選手にとって自身になったに違いない。今後の試合が楽しみなのだ。

マンUは、ルイ・サハ選手がPKを含む2ゴール1アシストと、すべての得点に絡む(中村選手のFKもジャンプしないで貢献?)大活躍。対照的に、出場停止明けの“悪童”ウェイン・ルーニー選手は精彩を欠いていた。決定的な得点場面で何回もシュートを外していたのだ。ルーニー選手が好調ならもっと点差がついていたので、セルティックにとっては同選手が試合感を取り戻す前にアウェー戦を消化できてよかったのだ。ちなみに、同じグループFのFCコペンハーゲン(デンマーク)対ベンフィカ(ポルトガル)は、0-0の同点で終了している。

セルティックの次回の試合は26日(日本時間27日)、FCコペンハーゲンとセルティックのホームスタジアムであるセルティック・パークで対戦する。翌日には稲本選手のガラタサライが強豪リヴァプール(イングランド)と対戦。W杯と違ってすべての試合の開始時間が午後8時45分(中央欧州時間、日本時間の午前3時45分)なので、サッカーファンにとっては寝不足の日々が続きそうなのだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.