柴咲コウら3人が主演、クドカン映画「舞妓Haaaan!!!」を来年公開。

2006/09/11 17:25 Written by コ○助

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いまや誰もがその才能を認め、熱狂的なファンを多く抱えるクドカンこと脚本家の宮藤官九郎。もともとは劇団「大人計画」の役者兼脚本家としての活動がメインだったなりが、テレビドラマの相次ぐ成功により、脚本を担当するだけでそのドラマが必ず注目を集めるという、「テレビ界のスーパー脚本家」の地位を盤石なものにしているなりよね。コ○助も宮藤官九郎が脚本を担当するドラマはほぼ漏らさずに見ているだけでなく、ドラマのDVD-BOXも買ってしまうほどファンなりよ。

参考までに、これまで宮藤官九郎が脚本を書いた連続ドラマをまとめておくなりね。

2000年 「池袋ウエストゲートパーク」(TBS系)
2001年 「ロケット・ボーイ」(フジテレビ系)
2002年 「木更津キャッツアイ」(TBS系)
2003年 「ぼくの魔法使い」(日本テレビ系)
2003年 「マンハッタンラブストーリー」(TBS系)
2005年 「タイガー&ドラゴン」(TBS系)
2006年 「吾輩は主婦である」(TBS系)※昼ドラマ

宮藤官九郎の作品は、いずれもそれほど高視聴率を記録しているわけではないなりが、起用する俳優、奇抜な設定、斬新な展開など、ほかの連続ドラマにはない「個性」が魅力的なりよね。一応、世間的には「池袋ウエストゲートパーク」と「木更津キャッツアイ」が人気を二分している感があるなりが、どの作品も似たものがなく、捨てがたい魅力を持っているなりよ。

例えばコ○助が愛してやまないのは「マンハッタンラブストーリー」。ほとんど口を開かない付けひげの喫茶店マスター役の松岡昌宏、タクシードライバー役の小泉今日子、ダンサー役の及川光博、船越英一郎役の船越英一郎といった、通常の連続ドラマでは考えられないキャラクター設定&キャスティングもさることながら、喫茶店に集う人々が複雑に絡み合う群像劇をマスター視点で描き、また、劇中劇「軽井沢へ迎えにいらっしゃい」を挟みながら、全11回の中で大団円へと導いていく……という、宮藤官九郎の力量が存分に発揮されている作品なりよ。

当時、「マンハッタンラブストーリー」の裏では「白い巨塔」(フジテレビ系)が放送されていたこともあり、平均視聴率は7.2%とかなり低かったため、あまり「見たことがある」という人に出会わないのが悲しいところ。普通ならこの視聴率だと「失敗作」と呼ばれるなりが、「マンハッタンラブストーリー」はビデオ・DVDの人気が非常に高く、ハマる人はかなりハマる、秀作としてファンの間では語り継がれているなりね。未見の人は、ぜひ見てみて欲しい作品なり。

さて、前置きが長くなったので本題に。宮藤官九郎はドラマだけでなく、映画の脚本を担当することもしばしばなりが、新作として準備が進められている映画「舞妓Haaaan!!!」が来年初夏(5月頃)に公開されることが明らかになったなりよ。内容はそのタイトル通り、舞妓をテーマにしたもの。男二人による、舞妓争奪バトルを描いたコメディ映画になるようなり。

主演に起用されたのは阿部サダヲ、堤真一、柴咲コウの3人。そう、いずれも同格のトリプル主演という位置づけなりね。ストーリーは「熱狂的な舞妓ファンでありながら、まだ舞妓と遊んだことがないサラリーマンの公彦(阿部)は京都支社への転勤を機にお茶屋デビューを目指し、あっさりと彼女の富士子(柴咲)を捨てて京都入り。だが、『一見さんお断り』の制度などで思うようにいかず、お座敷遊び常連のプロ野球界のスター選手、内藤(堤)にバカにされる。公彦は内藤を見返すため、プロ野球選手を目指すことを決意。一方、富士子も公彦を見返すため舞妓になることを決意し、事態は思わぬ方向へ……」(サンケイスポーツより)。この短いストーリーを読むだけでも、なんだか面白そうじゃないなりか。

監督は宮藤官九郎のドラマ「ぼくの魔法使い」でも演出を担当し、この夏公開された映画「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」で初監督を務めた水田伸生。「舞妓Haaaan!!!」は映画監督として2作目の作品となるなりね。まだその技量は未知数ではあるなりが、「ぼくの魔法使い」では宮藤官九郎の良さを引き出した演出を見せていたし、「花田少年史」の評判も上々ということから考えれば、「舞妓Haaaan!!!」にも期待して良さそうなりよ。

公開まで少し時間があるなりが、首を長くして楽しみに待つとするなり。

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