マヨネーズの裏ワザと、ウォール家に伝わる「チョコレート・ケーキ」。

2006/09/08 10:51 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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食品メーカーの「キューピー」では、ここ数年「マヨネーズの新しい使い方」を研究しては「日本調理科学会」という学会にて発表し、好評を得ているとか。

一昨年は「玉子焼き」、昨年は「エビフライ」といった食品の材料にマヨネーズを加える、という提案をして話題になったそう。そして今年はなんと「ホットケーキ」の生地にマヨネーズを入れると美味しくなるという事実を発見したとか。なんでも通常のホットケーキよりも焼き上がりが「ふんわり」、「サクッと」なるそうで、どうやらマヨネーズの中に含まれる乳化状態の油がその要因だそうです。ホットケーキにマヨネーズという組み合わせ、なんとも不思議ですねぇ。

しかしこの「マヨネーズ入りのケーキ」というのは、実をいうと我がウォール家ではすでに昔からなじみのあるモノなのでした。今ではクリスマスとなるとセントルイスのウォール家に集まるのが恒例になってしまいましたが、以前はダンナの両親が住むニューヨークに集合するのが慣わしでした。ダンナのお母さんが家庭的な温かみのある美味しい料理を作ってくれ、幸せいっぱいの時を過ごしたものです。そんな彼女が時折作ってくれるのがチョコレート・ケーキ。ふんわりとしてしっとりとして、本当にウォール真木も大好きなんですが、このケーキにもマヨネーズが使われているのです。

驚くなかれ、これが普通のチョコレート・ケーキとまったく変わらない、いやそれ以上の美味しさ。先日インターネットで検索してみたところ、ここアメリカではポピュラーらしく、沢山のレシピがネット上で紹介されていました。その中でも一般的だったモノの材料と作り方を書いておきますので、ぜひお試しになってみてください。

・薄力粉 2カップ
・砂糖 1カップ
・重曹 小さじ 2
・ココアパウダー 大さじ 4
・水 1カップ
・マヨネーズ 1カップ
・バニラ・エッセンス 小さじ1

1) 薄力粉、砂糖、重曹をふるいにかける。

2) 水とマヨネーズを 1) に加え、電動泡だて器で1分間混ぜ合わせ、さらにバニラ・エッセンスを入れて1分混ぜ合わせる。

3) 13インチ X 9インチ (33cm X 23cm) の型に油を塗り、2) を入れて華氏350度 (摂氏175度)に温めたオーブンで35〜40分焼く。好みでフロスティングやチョコレート・チップ、ナッツなどで飾りつける。

アメリカのベイキングのレシピは全てカップやスプーンで計量するので、本当に楽チンです(笑)。ずぼらな私には本当にありがたいことだ。

ところでこのマヨネーズ入りのチョコレート・ケーキ。一説によるとその由来は第二次大戦中、新鮮な卵が手に入りにくかったため、マヨネーズで代用したのが始まりだとか……。たしかにマヨネーズは卵と油と酢が原料だから、考えた人は素晴らしい閃きでしたねぇ。


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