日米野球の日本選抜は野村監督、井口・城島も出場。

2006/09/05 22:14 Written by コジマ

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「ハンカチ王子」こと早稲田実業の斎藤祐樹投手の活躍?が連日報じられている日米親善高校野球。今度はプロの日米戦のニュースなのだ。2年ぶりに開催される日米野球、その概要が5日に発表された。11月3〜8日に、日本プロ野球選抜と米大リーグ(MLB)選抜が東京ドームなどで計5試合対戦し、日本選抜の監督には東北楽天の野村克也監督が就任。また、MLB選抜としてシカゴ・ホワイトソックスの井口資仁内野手やシアトル・マリナーズの城島健司捕手も出場するという。

日米野球は1931年の第1回以来、開催されない年もあるけど、75年の歴史を持つイベント。近年は、相次ぐ日本人メジャーリーガー誕生や今年3月に行われた第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝するなど、日本プロ野球のレベルが向上しているため、MLB側も以前のような「胸を貸す」といった感じではなく、真剣さが増している。

今年の「イオン日米野球2006」は、11月2日に東京ドームで行われる巨人対MLB親善試合を皮切りに、3〜5日の東京ドーム、7日の京セラドーム大阪、8日のヤフードームと、親善試合を含めて6試合が予定されている。試合は9回までで延長はなし、3試合先勝で優勝となるのだ。

MLB代表は早くも出場メンバーの一部を発表している。井口内野手と城島捕手のほか、04年サイヤング賞投手で今季も現時点で投手部門3冠の左腕、ヨハン・サンタナ投手(ミネソタ・ツインズ)、昨季のナ・リーグ新人王にして今季は現時点で本塁打と打点で両リーグトップのライアン・ハワード内野手(フィラデルフィア・フィリーズ)、ハワード内野手とフィリーズで打撃の中核を担うチェース・アットリー内野手(フィリーズ)、「ニューヨークの王」の異名を持つメッツの若手三塁手、デービッド・ライト内野手(ニューヨーク・メッツ)、現コロラド・ロッキーズの松井稼頭央内野手をメッツから“追い出した”昨季の盗塁王、ホセ・レイエス内野手(メッツ)、8年連続でゴールドグラブ賞を獲得している“メジャー最高の中堅手”アンドルー・ジョーンズ外野手(アトランタ・ブレーブス)の8人。うーん、みな日本でのネームバリューはあまりないものの、これからのMLBを担っていくであろう選手を中心に選ばれているのだ。

一方、野村監督が率いることになった日本選抜は、ファン投票と監督推薦によって後日決定されるとのこと。MLBに対抗して若手選手で固めるのも乙なのだ。ちなみに、最下位チームからの監督抜擢は異例なことだそうで、何でも日本シリーズとアジアシリーズの間に行われるためだとか。

こうした状況での就任でも、「外国人補強の情報交換ができる」と野村監督は乗り気のもよう。試合に対しては、「日本の野球のレベルが上がってきていることを彼らに認識させたいので、勝つことを目標に精いっぱい頑張りたい」(MAJOR.JPより)と述べている。また、これから選抜される選手に対しては、「全日本のメンバーとして、最高の技量をファンに見せる義務がある。何事も真剣に取り組むところからテーマが生まれてくる」、「私の過去の経験からして、シーズン終了後で体調管理や調整が難しく、そのことを心配しているが、プロ意識を持ってベストコンディションで参加してもらいたい」と、勝つことを目標に、全力で戦うことを望んでいるようなのだ。

一方、MLB側は「ことし3月のWBCで世界一になった日本に対抗心がある。米大リーグが最高というプライドをかけて戦う」(スポーツナビより)と、こちらも本気で取り組むようなのだ。

「我々の時代は、メジャー単独チームと全日本が対戦して1つ勝つのがやっとだった」(MAJOR.JPより)と語る野村監督。これほどまでに日本のプロ野球が成長するとは、監督自身もうれしいことだろう。ちなみに、野村監督の日米野球の思い出は「おれは頭が大きいから、敵のベンチに飛んでいってサイズが合うヘルメットを探したなあ」(日刊スポーツより)とのこと。

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